第2回くらしき日本遺産検定を受検しました ~ 合格までチャレンジし続けたい!倉敷の誇るストーリーを学べる検定

倉敷には、倉敷美観地区や瀬戸内海国立公園、旧宅など多くの観光スポットがあります。

どの観光地も魅力的ですが、2023年12月に関東から倉敷に移住してきた私にとっては観光スポットが多すぎて、どこからまわったら良いのか迷ってしまいます。

そんなときくらしき日本遺産検定の存在を知り、倉敷の勉強をしながら観光してみることにしました。

出題範囲

くらしき日本遺産検定は、倉敷市日本遺産推進協議会が主催するご当地検定です。

出題範囲は、倉敷市内で認定されている日本遺産の3つです。

  • 一輪の綿花から始まる倉敷物語~和と洋が織りなす繊維のまち~
  • 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~
  • 「桃太郎伝説」の生まれたまち おかやま~古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語~

そのほかに、日本遺産検定とは何かについての出題がいくつかありました。

当日のながれ

第2回くらしき日本遺産検定は、2024年2月18日(日)倉敷市福田にあるライフパーク倉敷の大ホールにて開催されました。

当日は大ホールいっぱいに受検者が集い、本検定への注目度の高さが伺えます。なかにはオリジナルの勉強ノートを持参している受検者も発見。

試験時間は1時間。会場前方にあるスクリーンにタイマーが表示されるので、時間を確認しながら回答を進めていきます。

出題数は昨年度と同じく50問でした。

合理的配慮が提供された受検環境

私は聴覚障がいがあるので、申込の際に以下の点について主催者に伝えていました。

  • 会場アナウンスが聞き取れないこと
  • 上記の点について合理的配慮を提供してほしいこと

当日会場につくと、私の座席は一番後ろ

他の検定では試験監督の声が聴き取りやすいように一番前や二列目を指定されることが多かったので、最後列が指定されたことはびっくりしました。

しかし、いざ試験監督の説明が始まってみると、担当のかたが私の横で注意事項説明書のどこが読まれているかなぞりながら教えたり、出題問題の訂正があった際には筆談で対応したりしてくれます。

このように頻繁個別対応してもらったので、最前列に座っていたら他の受検者の視界に何度もスタッフが入り込んで邪魔をしてしまったかもしれません。そのため最後列を指定したのでしょう。おかげで、落ち着いて配慮を受けられました。

また、試験開始の瞬間や早く問題を解き終わって途中退出する受検者のようすも視界に入ったので、問題を解き終わったら私自身もほかの受検者同様に退出できました。

聴覚障がいがあると周りの環境音が聞き取れないので、このような検定ではどれくらいの人が途中退出したかどうかわ分かりません。周りの人たちのようすが見えることで、見通しをもって試験に臨めました。

【合理的配慮】
障害のある人から「社会的なバリアを取り除いてほしい」という意思が示された場合には、その実施に伴う負担が過重でない範囲で、バリアを取り除くために必要かつ合理的な対応をすること

倉敷の暮らしに根付いた出題内容

試験内容は、2022年度に開催された第1回と似た構成でした。

そのため、第1回の出題(過去問)を活用して学習していれば、スムーズに解ける問題が多かったように思います。

しかし、私は「くらしき日本遺産検定の勉強をきっかけに観光」に比重を置きすぎてしまい、あまり過去問で勉強する時間を取っていませんでした。

そのため、問題文やその選択肢を見て知っている単語はいくつもあったものの、正しい選択肢までは分からず大苦戦。結果は、不合格でした。

それでも、まったく分からない単語はほとんどなく、試験問題に出てくる単語と実際に自分の目で見たものがある程度一致したので、自分の足でいろいろな日本遺産検定スポットに行ったことは意味があったように思います。

「くらしき日本遺産検定」をきっかけに倉敷を知るという点で、受検した意味は大きかったです。

ただ、不合格だった結果自体は悔しいので、また1年かけて勉強をして来年度のくらしき日本遺産検定に臨みたいと思います。

おわりに

倉敷に移住してきたばかりの私にとって、くらしき日本遺産検定は「倉敷を知る」足がかりとして非常に有益なものでした。

受検の際に障がいに応じた合理的配慮を提供されるので、障がいのあるかたも挑戦しやすい検定になっていると思います。

倉敷市内の日本遺産スポットには、目印となる表示があります。

興味をもったらぜひ、来年度のくらしき日本遺産検定に向けて学びを深めてみてはいかがでしょうか。

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