JFL首位は開幕4連勝の高知! 栃木Cに終盤猛攻喰らうも逃げ切り成功...青森は浦安撃破で今季初白星【JFL第4節】

高知ユナイテッドSCが首位堅持[写真:©kochi united sc]

30日、日本フットボールリーグ(JFL)第4節の5試合が各地で行われた。

◇栃木C 2-3 高知
2連勝中の昇格組・栃木シティと、開幕3連勝&3試合連続無失点の高知ユナイテッドSC。吉本岳史監督体制3年目の高知はここまで3試合、完成度という点で他の15チームを大きく凌駕する。

その高知は後半頭の47分、左CKから元アビスパ福岡のFW東家聡樹が先制点。すると栃木Cボールでリスタートからわずか15秒、今度はロングカウンターから東家が右足弾をブチ込み、一気に敵地で2点リードとする。

その後は終始劣勢も、幾度となくセットプレーを与えても跳ね返す力がある高知。

70分には、意表を突いたセットプレーから右サイドバックのDF吉田知樹がボックス内へスプリント。ボックス右の角度がない位置から右足ボレーをファーネットへ叩き込む。吉田は第2節青森戦の決勝点に続き、今季2ゴール目だ。

しかし、3点リードの試合最終盤に落とし穴。90分に栃木Cに1点を返されると、90+2分には混戦から蹴り込まれて1点差に。高知はかろうじて逃げ切り、今季最初のアウェイゲームで勝ち点3。何はともあれ、開幕4連勝で首位キープだ。

◇浦安 0-1 青森
昨季準優勝も開幕3連敗&3試合ノーゴールのブリオベッカ浦安と、開幕3試合未勝利&3試合でゴールはGK廣末陸のPKひとつだけというラインメール青森。どちらもキッカケと勝ち点3が欲しい。

青森は13分、今季新加入のブラジル人FWベッサがダイビングヘッドを流し込んで幸先よく先制。今季初となる流れの中からのゴールであり、ベッサ個人にとっては加入後初ゴールだ。

一方、開幕3試合とも0-1で敗戦の浦安。ハーフタイムには崩しの切り札、ドリブラーのMF二瓶翼を投入するなど早めにカードを切るが、この日も最少失点に抑えた一方、「1点」が奪えず。4試合連続となる0-1で敗れ、泥沼の開幕4連敗だ。

かつて浦安を指揮した柴田峡監督率いる青森は今季初白星。第6節のホーム開幕戦(ヴィアティン三重戦/4月14日)を控え、大きな大きな一歩だ。

◇武蔵野 2-0 新宿
伝統の“横河”がクラブ名に戻ってきた新生・横河武蔵野FCと、昨季コーチを務めた北嶋秀朗新監督のもとで開幕3試合未勝利&ノーゴールというクリアソン新宿。互いに譲れない東京勢対決だ。

新宿としてはなんとか浮上への一歩を掴まねばならないが、3試合8失点のチームはこの日も16分、34分と相次いで失点し、前半で2点ビハインドに。結局、最後まで今季初ゴールも叶わず敗れている。

なお、武蔵野の先制点は入団10年目を迎えたMF石原幸治。今季2ゴール目とし、武蔵野ひと筋で積み上げた数字は「JFL通算235試合67ゴール」となっている。まさにレジェンドだ。

◆JFL第4節
3月30日(土)
栃木シティ 2-3 高知ユナイテッドSC
ブリオベッカ浦安 0-1 ラインメール青森
横河武蔵野FC 2-0 クリアソン新宿
Honda FC 0-0 レイラック滋賀
ソニー仙台FC 3-2 FCティアモ枚方

3月31日(日)
[13:00]
ヴェルスパ大分 vs FCマルヤス岡崎
アトレチコ鈴鹿 vs ミネベアミツミFC
ヴィアティン三重 vs 沖縄SV

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