中国外交部、日本に近隣国の懸念尊重を促す 防衛費増大受け

中国外交部、日本に近隣国の懸念尊重を促す 防衛費増大受け

中国外交部。(資料写真、北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京3月30日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は29日の記者会見で、28日に成立した日本の2024年度予算の防衛費が前年比16.9%増の約7兆9500億円と過去最大となったことについて質問に答え、近隣諸国の安全保障上の懸念を尊重するよう求めた。  

 日本は近代の軍国主義による侵略の歴史により、軍事・安全保障面の動向が常にアジアの隣国と国際社会から注目を集めている。日本はここ数年、安全保障政策を大きく調整し、防衛予算を年々増やし、武器輸出規制の緩和を続けて軍事発展の突破口を模索してきた。真に専守防衛と平和発展の道を堅持できるのか、アジアの隣国と国際社会は強い疑いを持たざるを得ない。われわれは日本に対し、近隣諸国の安全保障上の懸念を確実に尊重し、侵略の歴史を深く反省し、平和的発展の道を堅持し、アジアの隣国や国際社会の信頼をさらに失うことを避けるよう促す。

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