4月の天文・星空カレンダー 彗星が接近!そのほか主役は春の星座に

4月になると本格的な春の深まりを感じられますが
日没後の西の空には、まだまだ冬の星座が残っています。

10日には新月の翌日の細い月が木星に接近、
翌日11日には、三日月がプレアデス星団(すばる)に
接近する様子が見られるでしょう。

その後、夜空の主役は春の星座へ移行していきます。

北半球における春の代表的な星座・しし座をはじめ
しし座のβ星デネボラ、おとめ座のα星スピカ、
うしかい座のα星アルクトゥールスからなる
「春の大三角形」も見ることができます。

22日の16時には「4月こと座流星群」が極大に。

見頃は22日未明と、22日深夜~翌23日未明。

1時間に5個程度で月の条件は悪く、
あまり観測には向きません。

また、中旬頃までは
「ポン・ブルックス彗星」観測のチャンスです。

ポン・ブルックス彗星とは、1812年に発見された
太陽の周りを71年かけて周回する周期彗星。

21日に近日点を通過します。

ポン・ブルックス彗星は今、だんだんと
太陽に近づき明るさを増しています。

夕方、空気が澄んでいたら木星より低い所に
双眼鏡やカメラを向けてみましょう。

ぼんやりとした光が見えたら、
それがポン・ブルックス彗星です。

☆4月の星空カレンダー

 2日 下弦 / 水星が留
 9日 新月 / 皆既日食(日本では見られない)
10日 月が木星に接近
11日 月がプレアデス星団(すばる)に接近
12日 水星が内合
16日 上弦
22日 4月こと座流星群が極大(16時頃)
24日 満月 / 水星が留

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