クウェート、日本の万博出展は1970年以来 大阪・関西万博パビリオン「先見の明かり」色とりどり

大阪・関西万博 クウェートパビリオン・完成イメージ(昼景)※画像提供・LAVA(Laboratory for Visionary Architecture)

大阪・関西万博に出展する中東のクウェートは3月、パビリオンの概要を発表、会場の人工島・夢洲(ゆめしま 大阪市此花区)での起工式を終えた。テーマは「先見の明かり(Visionary Lighthouse)」で、過去から未来まで照らす灯台、ともしびをイメージ。同国の伝統文化や最新技術が体感できる。

【画像】大阪・関西万博 クウェートパビリオン

クウェートは、パビリオンを自前で整備する「タイプA」方式での出展。

建物は巨大な白い羽を広げるような形状で、夜間は鮮やかにライトアップする。同国が日本で開かれる万博に出展するのは、1970年の大阪(千里丘陵で開催)以来となる。この時、クウェートはアラブ諸国4か国のうちの1つだった。

ドーム状のメインスペースは、クウェートの星空の下や、夜の砂漠で休息するシチュエーションをイメージした。パビリオン後方にある中庭は、伝統的なイスラム建築を模している。

展示スペースでは、クウェートの神秘を大きな真珠に例えた魅惑的な映像が出迎える。

そして砂漠を舞台に貿易立国の歴史を伝える展示室がある。3つめの展示室では、大きな絵画のようにデザインされた巨大な壁が現れる。

大屋根を備えた2階建てのパビリオンの敷地面積は3503平方メートル、建築面積は2164平方メートル、延床面積3485平方メートル。

クウェート政府関係者は「伝統とハイテクのロジーをクリエイティブに融合し、湾岸諸国の過去、現在、未来を巡る旅の体験を提供したい。そして来場者を没入体験へといざないたい」とコメントしている。

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