高田城址公園観桜会 開花前でもにぎわい 開幕夜花火も 会期最初の週末 上越市

好天に恵まれ、芝生の上で食事や談笑を楽しむ人たちが見られた高田城址公園観桜会の会場

上越市本城町の高田城址公園で開かれている「第99回高田城址公園観桜会」は30日、最初の週末を迎えた。桜の開花はまだだが、晴天に恵まれ、芝生やベンチに座り観桜会の雰囲気を楽しむ家族やグループの姿が見られた。

今年は西堀通りに多くの露店が並び、訪れた人々が焼きそばやクレープなどを買い求め、射的などのゲームを楽しんだ。おばけ屋敷もオープンした。同日は上越市立水族博物館うみがたりが活魚輸送車による出張展示を行った。観桜会にちなんだサクラダイや2種類のエイなどが展示された。

同市内から家族で訪れた会社員の女性(42)は「今日しか都合がつかないので開花前だけど来た。去年よりにぎやかな感じがする。花がなくても集えるところがいい」と話した。

開幕日の29日夜はライトアップの点灯式とミュージックスターマインが行われた。カウントダウンでぼんぼりが点灯し、高田城三重櫓前で色とりどりの花火が打ち上げられた。

◇「さくらステージ」も開幕 屋内会場で復活

第99回高田城址公園観桜会の「さくらステージ」が30日に開幕した。会期中の土、日曜に上越市本城町の高田城址公園オーレンプラザホールでダンスや伝統芸能、音楽の演奏などが披露されている。

さくらステージは以前、同公園内の屋外特設ステージで行われてきた。コロナ禍で中止となり、屋内に会場を移して今年から復活した。出演はダンス、ゴスペル、民謡、マジック、太極拳、フラダンス、日本舞踊など幅広く、上越地域外からの参加もある。

初日の30日は3団体が出演。トップバッターで登場した「リズムカラオケサークル」は初出演。衣装も趣向を凝らし、8人が歌声を披露した。代表の今井喜代子さんは「今までは会場が屋外で音が流れてしまうので出なかった。屋内になったので出演を決めた。発表にいい機会」と話した。

実施日は31日、4月6、7、13、14日。開演時間は午前10時から午後8時まで。1団体1時間で、出演がない時間帯もある。詳細は上越観光ナビのホームページ「観桜会特設ページ」参照。

29日夜に打ち上げられたミュージックスターマイン
オーレンプラザに会場を移した「さくらステージ」。和ごころの会の箏演奏

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