「二本松の伝統工芸品展」開幕 匠の技や魅力発信、4月8日まで

来場を呼びかける田中会長(左)と井上さん

 二本松市の田中家具と二本松萬古焼窯元井上窯の共同の展示販売会「二本松の伝統工芸品展」は30日、同市のにほんまつ城報館で始まった。4月8日まで。互いに江戸時代から受け継ぐ匠(たくみ)の技やその魅力を広く発信する。

 会場では田中家具がケヤキの木目と牡丹唐草の飾り金具が伝統美を感じさせる「二本松民芸整理箪笥」や本漆仕上げの箸、カップ、スプーンのほか、現代風にアレンジした「和モダン」の家具などを出展。井上窯は伝統の「手ひねり型くずし」製法による急須をはじめ、春らしい桜や梅をデザインした小皿など日常使いの食器や花器、茶器、酒器を展示している。

 田中家具の田中荘一会長は「職人が丹精した二本松の伝統家具の素晴らしさを感じ取ってもらえれば」とPR。井上窯の井上舞さんは「気軽に会場に足を運び、二本松萬古焼の魅力を感じ取ってもらえれば」と来場を呼びかけている。

 時間は午前10時~午後5時。問い合わせは田中家具(電話0243.23.0219)か井上窯(電話0243.23.2195)へ。

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