川崎の真ん中でイチゴ狩り 昨秋から栽培開始、「おいしい」毎回予約埋まる人気ぶり

イチゴ狩りを楽しむ家族連れ=31日、川崎市中原区の新城ファーム

 昨秋にイチゴ栽培を始めた川崎市中原区上新城の農園「新城ファーム」で、イチゴ狩りが始まった。多くの家族連れなどが訪れ、新鮮で甘酸っぱい味を堪能している。

 同ファームは区内で代々農業を営んできた農家が経営し、現在は14代目の井上稔夫さん(30)と弟法久さん(26)が中心となって野菜などを栽培している。昨年10月からイチゴ栽培に挑戦し、大粒で強い甘みが特徴の品種「紅ほっぺ」の苗約4千株を植え、今年1月に収穫にこぎ着けた。

 3月9日からイチゴ狩りを始め、毎回予約が埋まる人気ぶりという。31日午前は約30人が参加し、手摘みした真っ赤なイチゴを味わった。家族3人で参加した橋場尚子さん(34)=同区=は「とてもおいしく、子どもと一緒に楽しめた」と満喫した様子だった。

 井上さんは「不安もあったけれど、『おいしい』と言ってくれるのでよかった。来シーズンは品種を増やしたい」と話し、法久さんは「兄弟でやっているので2倍の力で頑張りたい」と意気込んだ。

 参加費は小学生以上2900円、3歳以上の未就学児1900円。1回40分。直売もしている。インターネットサイト「じゃらん遊び・体験」から予約する。

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