「日本一のわら人形」衣替え 新年度の安寧願い 結ハウス前・西和賀

わらを取り替える作業が行われた結ハウス前の巨大人形

 西和賀町小繋沢の湯田牛乳直売所「結ハウス」前で31日、巨大な厄払い人形のわらを取り替える“衣替え”作業が行われ、関係者が装いを新たにした人形に新年度の安寧を願った。

 同町白木野地区では、住民が手作りした侍姿のわら人形を担いで地域内を練り歩き、集落境の木にくくり付ける伝統の厄払い行事「白木野人形送り」が毎年1月19日に行われている。

 結ハウス前に立つ巨大わら人形は、この武者人形をモデルにしており、1989年に当時の湯田農業改良普及所が「日本一」のわら人形として、直売所をPRするために設置。高さ約5メートル、両手を左右に広げた幅は約4・3メートルで、腰に2本の刀を差している。

© 岩手日日新聞社