「開運!なんでも鑑定団」新MCの菅井友香が意欲「片渕アナからのバトンをしっかりと受け継ぎたい」

テレ東系の看板長寿番組「開運!なんでも鑑定団」(火曜午後8:54)の会見が行われ、MCの今田耕司福澤朗と、4月から新MCとして加入する菅井友香が登壇した。

1994年4月19日に放送を開始した「開運!なんでも鑑定団」は今年で放送30周年を迎える。2016年10月から約7年半にわたってアシスタントを務めた片渕茜アナウンサーが番組卒業を発表し、4月16日の放送が最後の出演となる。そして新たなMCとして今田、福澤とタッグを組むのは、22年に櫻坂46を卒業したのち、舞台やテレビドラマで活躍する菅井友香。

菅井は「自分が生まれる前から放送していて、小さい頃から家族でずっと見させていただいてきた番組でした。こんなにも愛され続けているご長寿番組に、まさか私が出させていただけるなんて『夢かな?』と思いました。今、こうして収録を終えて『あ、夢じゃなかったんだ』ってあらためて実感しています」と収録直後に安堵(あんど)の表情を浮かべ、「(片渕アナからの)バトンをしっかりと受け継ぎたいなと気を引き締めているところです」とあらためて意気込みを述べた。

11年から番組MCを務める今田は「(島田)紳助さんがMCを17年務められて僕が13年ですから、あと4年ですか。司会者のバトンをちゃんと渡して、『鑑定団』だけは自分がおじいちゃんになった時もこの番組をやっていたって言いたい。その先も番組がずっと続いていくといいなとは思いますね」と放送30周年という長い歴史に感慨深げな様子。

16年からMCを受け継いだ福澤も「僕が小学生のころ集めていて、中学生と同時に全部捨ててしまった仮面ライダーカードとかに莫大な高額がつくわけですよ。僕らが若いころにあったものが、こんなことになっちゃうんだっていう楽しみは長く続けた者にしか分からないですよね。長くやればやるほど財産になってくる。いい番組だなと思いますね」と長寿番組を評した。

そんなMCの大先輩にあたる2人への印象を聞かれた菅井は、「福澤さんはお宝を見ただけで、時代からその背景まで知識量がすごくて、なんでも博識でいらっしゃって。それを私もヒントにさせていただきました」と、まず福澤について述べ、それに対して福澤は「日本史専攻で日本史が大好きだから助かったよ。世界史はそんな詳しくないから(笑)」と謙遜しつつ返答。

一方、今田については「お宝をオープンする時に壊してしまわないか緊張していたところで、気さくに『菅井ちゃん』って話しかけてくださって。本番もさすがのトークで、もう圧倒されてしまいました。でも、お宝を見る時はカメラにお尻を向けるくらい本当に楽しんでいいんだなっていうことも教えていただきました」と、早速学ぶところが多かったようだ。

また福澤は、これまで「鑑定団」に興味を示さなかった息子が、菅井のMC加入で俄然食いつき始めたことを明かし、「うちの息子は欅坂46、櫻坂46の大ファンで、何度もライブに行っててタオルもいっぱい持っているんです。息子が食いつくってことはティーン世代、若い子たちにもすごい影響を及ぼすんだろうなと思います。これを機に日本の古き良きものに興味を持つ若者が増えてほしいですね」と感心した様子を伺わせる。

今田は菅井への印象として「とにかく爽やか。収録で『こんな時、なんて声かけます?』って聞いたら、『真実が分かってよかったですね』と爽やかな笑顔で傷口に塩を塗るようなコメントで(笑)。これはいい持ち味だな、思ったことを素直に表現したらそれでいいのかなと思いましたね。人によっては嫌みになるところですけど、持って生まれた才能や環境とか、いろんなことが加味されて醸し出されるものですから、そういうところを伸び伸びと番組で出してもらいたいです」と後輩にエールを送った。

櫻坂46時代から“お嬢様”としてさまざまなエピソードを残してきた菅井。自宅にはさぞかし気になる、鑑定してほしいお宝があるのでは? という質問には「引っ越しを何度かしているので、そのたびに断捨離してしまったんです。だからお宝って思うようなものは本当にないなって。母が古いテディベアが好きで、いくつかあるくらいですかね……ちょっと親戚をあたってみます」と明かした。

4月2日午後6時25分から放送する「テレビ東京開局60周年特別企画 開運!なんでも鑑定団 祝!30周年春の3時間半スペシャル」では片渕アナの卒業発表とその心境告白と、菅井のスタジオ初お披露目が行われる。そして、菅井のMCとしての出演は4月23日放送回からとなっている。

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