中国海洋石油、23年純利益は1238億元超

中国海洋石油、23年純利益は1238億元超

 中国海洋石油の大型深海ガス田「深海1号」。(資料写真、海口=新華社配信)

 【新華社北京4月1日】石油・ガス生産大手の中国海洋石油(CNOOC)がこのほど発表した2023年12月期決算は、売上高が前年比1.3%減の4166億900万元(1元=約21円)、純利益が12.6%減の1238億4300万元だった。純生産量の大幅な増加や効果的なコスト管理により増収となり、強い収益力を維持した。

 23年は生産ペースを加速させ、石油・天然ガスの純生産量は8.7%増の6億7800万石油換算バレルと、5年連続で過去最高を更新した。19~23年の年平均伸び率は7.6%で業界をリードした。

 同社の担当者によると、23年は油田の開発収益を持続的に高め、傘下の渤海油田は中国最大の原油生産拠点の地位を維持し、南米ガイアナとブラジルは海外生産量の主な増加エリアとなっている。

 同社は探査と開発の一体化を堅持し、貯蔵と生産転換のペースを引き上げ、通年の資本的支出は1296億元だった。複数の重点プロジェクトが年内に稼働し、建設中は40件余りとなった。

 省エネ技術改革を通じ、約75万トンの二酸化炭素(CO2)排出を削減した。天然ガス事業を強化しており、海上では渤海湾初の1千億立方メートル級コンデンセートガス田「渤中19−6」の第1期開発プロジェクトの稼働に成功した。陸上では三大非在来型天然ガス産業拠点を建設し、生産量は5年間で約4倍に増えた。洋上風力発電と海上におけるCO2の回収・貯留(CCS)プロジェクトが続々と稼働し、グリーン(環境配慮型)発展で成果を上げた。

 汪東進(おう・とうしん)董事長は、23年の埋蔵量と生産量は再び過去最高を記録し、通年の各種生産任務を円満に達成したと述べた。同社は今後、質の高い発展の新たな原動力と新たな優位性の構築を急ぎ、エネルギー供給能力、科学技術イノベーション能力、価値創造能力を絶えず向上させ、世界一流のエネルギー企業づくりの新たな1章に向けて努力するとした。

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