中国工商銀行、23年12月期は0.8%増益

中国工商銀行、23年12月期は0・8%増益

中国工商銀行の上海支店。(資料写真、上海=新華社記者/李賀)

 【新華社北京4月1日】中国工商銀行がこのほど発表した2023年12月期決算は、純利益が前年比0.8%増の3651億1600万元(1元=約21円)で合理的な伸びを維持した。総資産は12.8%増の44兆7千億元、うち各種貸出が12.4%増の26兆900億元、預金が12.2%増の33兆5200億元だった。主要な経営指標は堅調に推移し、貸出、総資産、預金などはいずれもトップ水準を保ち、時価総額とブランド価値も世界上位を維持した。

 総資産利益率(ROA)は0.9%、自己資本利益率(ROE)は10.7%で高い水準となった。自己資本比率は19.1%で世界大手銀行の上位に入った。不良債権比率は1.4%、貸倒引当金カバー率(貸倒引当金/不良債権残高)は214.0%だった。資産の質は安定を保ちつつ好転し、リスク耐性はさらに高まっている。

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