サクランボ栽培と観光を融合、増収を実現 中国貴州省納雍県

サクランボ栽培と観光を融合、増収を実現 中国貴州省納雍県

 【新華社貴陽4月1日】中国貴州省の烏蒙山の奥地、総渓河畔に位置する畢節(ひっせつ)市納雍(のうよう)県厙東関(しゃとうかん)イ族ペー族ミャオ族郷の陶営村は春らんまんの時期を迎え、満開のサクランボの花が多くの観光客を引き付けている。サクランボは3月に花見を楽しみ、4月に果実を味わうことができる。

 同村党総支部委員会の肖軍(しょう・ぐん)書記によると、村では現在、「瑪瑙(めのう)紅」と呼ばれる品種のサクランボの栽培面積を4800ムー(320ヘクタール)以上に広げると同時に、農業とツーリズムとの融合構想に基づいて村内のインフラ整備を進め、農村観光の発展に取り組んでいるという。

 同村はサクランボなど果樹経済林の育成・栽培により、森林被覆率が1990年代末の17.5%から、現在の83.6%まで高まった。2023年、サクランボの売上高は2800万元(1元=約21円)に達し、村民1人平均で年間2千元前後の増収を実現するとともに、郷全体では栽培面積3万ムー(2千ヘクタール)のサクランボ産業を発展させている。また、各種資金を統合し、観光施設「陶営リゾート村」も開業した。(記者/陳嬙)

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