マカオLRT横琴延伸線の飛び地部分がマカオの管理区域に

マカオ政府公共建設局とマカオ治安警察局、マカオ税関の職員によるマカオLRT横琴延伸線シールドトンネル部の検査の様子=2024年4月1日(写真:DSOP)

 マカオと中国本土(広東省珠海市)の間に複数の陸路の口岸(通関施設)が存在する。このうち横琴口岸マカオ側イミグレーション施設一帯については珠海市の一部にあたる「飛び地」にあり、規定に則ってマカオの管理区域(マカオ法適用範囲)となっている。

 4月1日、横琴口岸マカオ側イミグレーション施設一帯のうち、マカオLRT(新交通システム)横琴延伸線用地が新たにマカオの管理区域となり、同日午前0時に広東省とマカオ側によるセレモニーが開催された。

マカオLRT横琴延伸線のルートイメージ(写真:DSOP)

 マカオLRT横琴延伸線はマカオ・コタイ地区にある既存のマカオLRTタイパ線「蓮花駅」横に設置する高架の「HE1(仮称)」駅と横琴口岸マカオ側イミグレーション施設の地下に設置する「HE2(仮称)」駅の間を結ぶ約2.2キロメートルの新線。

 マカオ政府公共建設局(DSOP)が4月1日未明に発表した内容によれば、すでに横琴延伸線の土建及び列車システム工事は基本的に完成済みで、設備テストを進めると同時に、2024年1月からはマカオ側で電気機器と列車システムの連携試験を実施してきたとのこと。今回、横琴口岸マカオ側イミグレーションのLRT用地がマカオの管理区域となったことで、プロジェクト全体の施工管理のほか、全線における各種テストの展開が可能になったとし、当初目標である年内開業を目指す考えを示した。

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