ハズブロがAAAタイトル開発スタジオに計10億ドルを投資―『バルダーズ・ゲート 3』『Monopoly Go!』のヒットで、今後は自社制作にも注力

ハズブロがAAAタイトル開発スタジオに計10億ドルを投資―『バルダーズ・ゲート 3』『Monopoly Go!』のヒットで、今後は自社制作にも注力
『バルダーズ・ゲート3』より

TCG『マジック:ザ・ギャザリング』やテーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ(以下D&D)』を有するウィザーズ・オブ・ザ・コーストの親会社であるハズブロは、AAAビデオゲームタイトルに取り組む複数のスタジオに計10億ドルを投資をしていることがGameSpotのインタビューで明らかになりました。

今回のゲーム領域への大規模投資は、スマートフォンゲーム『Monopoly Go!』や、『D&D』をモチーフにしたPC/コンソール向けRPG『バルダーズ・ゲート3』の大ヒットを受けてのもので、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのデジタル製品開発責任者であるDan Ayoub氏は「これからは自社IPをライセンス供与するだけでなく、自社制作にも力を入れていく」との意向を明らかにしました。

『Monopoly Go!』の売り上げはすでに20億ドルを突破しており、2023年のGOTYも獲得した『バルダーズ・ゲート3』の売り上げの詳細は不明なものの、開発を手がけたLarian StudiosのCEOであるSwen Vincke氏が「(約750万本を販売した)『Divinity II』のほぼ2倍」とコメントしていることから、全世界で1,500万本近く売れていると推測されます。

Ayoub氏によるとハズブロは現在「(AAAタイトルに取り組む)スタジオ全体で数百人が積極的に採用活動を行っている」とのことで、大規模な環境構築が行われているようです。

同社のデジタル戦略・ライセンシング担当上級副社長のEugene Evans氏によると現在は約40本のゲームが開発中であり、子会社であるArchetype EntertainmentによるSF RPG『Exodus』、Atomic Arcadeによる『G.I.ジョー』の新作タイトル、2021年にリリースされたアクションRPG『Dungeons & Dragons: Dark Alliance』を手がけたInvoke Studiosによる未発表の『D&D』タイトルなどが含まれているとのことです。

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