中国人専門家、フィジーのコメ自給率向上を支援

中国人専門家、フィジーのコメ自給率向上を支援

フィジー・ナウソリにある中国ハイブリッド稲の試験田で収量を測定する中国の育種専門家、呉明奎(ご・めいけい)氏(左)。(3月13日撮影、ナウソリ=新華社配信)

 【新華社ナウソリ4月1日】南太平洋の島しょ国フィジーが目指すコメの自給を中国が支援している。フィジー政府はここ数年、食糧の安全保障のためコメの自給自足に力をいれてきたが、同国のコメ産業は依然、栽培方式や労働力不足、気候変動などの課題に直面している。

 フィジー農業・水路省のテキニ・ナキダキダ農業開発担当次官は、同国のコメの生産量は需要の20%に満たず、80%以上は輸入に依存していると指摘する。自給率を高めるため、政府はコメ産業の振興計画を打ち出した。計画を進めるためには「中国とさらに多くの協力を展開する必要がある」と同氏は語る。

中国人専門家、フィジーのコメ自給率向上を支援

フィジー・ナウソリの水田。(3月13日撮影、ナウソリ=新華社配信)

 中国は2015年からフィジーに対する農業支援プロジェクトを実施してきた。農業技術の研修、新品種の導入、高規格農地の造成、高収量栽培技術の普及などを通じ、コメの増産を推進。23年7月には陳華早(ちん・かそう)氏をリーダーとする6人の専門家チームが到着し、3回目のプロジェクトがスタートしている。

© 新華社