【国頭】夜空の保護に取り組む「ダークスカイ・インターナショナル」(本部・米国アリゾナ州)が認定する「星空保護区」の登録を目指す国頭村は3月22日、暗い夜空を資源として守るために「星空公園設置条例」を施行した。
条例は、村内4カ所の自然公園を「星空公園」と指定。村長や事業者、指定管理者、利用者に「暗い夜空と暗い自然環境の保全と適正な利用」を求め、「それぞれの立場で光害(ひかりがい)の防止に努めなければならない」とした。
指定公園は、同村森林公園、奥やんばるの里、安田くいなふれあい公園、やんばる学びの森で、これらをまとめて「やんばるダーク・スカイフォレスト」と呼ぶことも条例に表記した。村は、公園内での屋外照明管理規則も制定。公園内の照明が星空観望の妨げにならないよう、必要最低限の明るさにしたり、夜空に向かわない物を設置したりする。
同村商工観光課の仲栄真智参与は「今後、星空ツアーの積極的な企画や星空ガイドの養成、望遠鏡の用意などを進めていき、公園をアストロツーリズム(星空観光)の拠点にしたい」と意気込んだ。
同村は、村内から見られる星空の魅力や村内施設を紹介する専用ホームページを開設している。詳細はURL:https://yambaru-dark-sky-forest.okinawa/ から。(北部報道部・松田駿太)