【姫路獨協大学】薬学部医療薬学科の学生募集を停止/令和7年度入学者募集から

【2024.04.02配信】姫路獨協大学(兵庫県姫路市)は4月1日、薬学部医療薬学科の学生募集を停止すると公表した。

姫路獨協大学は同大学のホームページで、薬学部医療薬学科の学生募集を停止すると公表した。

同大学の薬学部医療薬学科は、平成19年4月に開設。しかし、昨今、兵庫県内および近県薬学部との競争が激化、加えて18歳人口の減少や経済事情の著しい変化に伴い、徐々に入学定員を充足することが難しい状況となったと説明。

さまざまな対応をこれまで講じてきたものの、入学者数の減少が続き、定員充足の改善が見込めないとの判断に至ったとして、令和7年度入学者の募集を停止する苦渋の決断をしたと報告している。

同大学では、入試制度の改革、薬学教育に理解を得るための高校訪問、高校生対象の体験入学、リメディアル教育や実習指導の充実を図り、受験生へのPRを続けてきた。また、安定的に入学者を確保するため、定員の見直しを行い充足率の改善に取り組んだ。これにより、平成25年度から平成29年度までの入学定員充足率は、改善。しかし、平成30年度以降は、コロナ禍等の影響も加わり、再び入学定員を下回る状況が続いていた。学生確保に向けては、新たな特待生制度・奨励生制度を整備し、薬剤師を目指す学生の経済的負担を軽減することや、留学生を対象とした早期入試の導入、高等専門学校をターゲットとした編入学の受入強化などを実施。さらに、受験生だけでなく、在学生の学習支援、国家試験対策支援の充実・強化を図ることや、文理総合大学の強みを生かした多職種連携を取り入れた学習などにより教育の更なる充実を目指してきたと説明している。

令和6年4月に入学された新入生を含め、在学生が全員卒業するまでの間は存続し、責任を持って教育研究の指導、学習支援、就職等の指導・支援に万全を期して取り組んでいくことも表明している。

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