井村屋グループ 入社式に卓球・戸上隼輔選手 「パリで金メダル目指す」

井村屋グループの役員や新入社員に囲まれる戸上選手(中央)

 1日付で井村屋グループ(本社津市)の所属になった津市出身の卓球男子・パリ五輪代表の戸上隼輔選手(22)が、同日、同社本社で行われた入社式に特別ゲストとして参加した。同社グループの新入社員47人を前に、「パリで金メダルを目指す」と決意を口にした。

 中学2年の秋まで津市で過ごした戸上選手。井村屋とは縁が深く、「小学生時代はあずきバーや肉まんを食べて育った」と語り、「今は国内外の大会で井村屋のスポーツようかんを持参する。海外のチームやチームメイトにも配っている」と明かした。

 三重県出身者で五輪に出場する卓球選手は初めて。「地元を背負って五輪の舞台で戦えることを誇りに思う。金メダルを狙う」とキッパリ。新入社員と一緒に井村屋グループの一員となり、「皆さんとともに社会に貢献していきたい。遠征先で配るなど井村屋の商品を今後も広めていく」と話した。

 その後、報道陣の取材に応じ、「津市が大好き。地元の支えがあって今日がある。金メダルを獲って恩返ししたい」と改めて世界一へのこだわりを見せ、「三重県は卓球人口が多い。持ち味の攻撃力とガッツあるプレーで金を獲得し、三重の卓球をさらに盛り上げたい」と力強く語った。
(三重)

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