欧州宇宙機関、火星探査機に地質図を搭載–火星で生命の痕跡を探す

欧州宇宙機関(ESA)は現地時間3月26日、次期火星探査機「Rosalind Franklin」に搭載される詳細な地質図を発表した。

Rosalind Franklinは火星のOxia Planum(オクシア高原)で生命の痕跡の発見を目的とした地質調査を行う。もともとはロシアとの共同ミッションとして始まったが、現在は欧州独自ミッションとして2028年10月の打ち上げと、2030年までの火星への到着を予定している。

地質図を搭載することでRosalind Franklinはオクシア高原のどの場所を走行すればいいのかが、より把握しやすくなる。英オープン大学のPeter Fawdon氏は声明で「この地図は宝がどこにあるのかを示してくれる、刺激的なガイドだ」と述べている。

Rosalind Franklinはオクシア高原の粘土質の土壌を定期的に2m掘削し、分析するための試料(サンプル)を回収する。火星はかつて水資源が豊富にあり、生命が存在していた可能性が指摘されている。

Rosalind Franklinに搭載されるオクシア高原の地質図(出典:ESA)

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ESA発表

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