広島大学、理・工・情報科学部で新設する女子枠の入試詳細発表 2026年度から

広島大学は2026年度入試から理学部、工学部の総合型選抜と情報科学部の学校推薦型選抜に女子枠を設けることを決めた。全国的に不足する女性の理系人材を増やすためで、多様な入学の道を設ける広島大学の「光り輝き入試」の一環とする。「光り輝き入試」とは、2019年度入試より命名した広島大学独自の総合型と学校推薦型選抜の総称。

広島大学によると、理学部は大学入学共通テストを課す総合型選抜Ⅱ型で実施する。女子枠の募集人員は理学部5学科あわせて7人(一般枠は30人)で、一般枠と女子枠の併願を認める。出願が10月上旬、合格発表は2月中旬になる予定。

工学部は、工学特別コースのみ大学入学共通テストを課す総合型選抜Ⅱ型で実施。女子枠の募集人員は15名。工学特別コースは、2018年度入試より導入された入学後に各類(第一類から第四類)の学習内容を確認して所属の類を決定できる特徴を持つコース。

情報科学部は学校推薦型選抜Ⅰ型の地方創生枠で行い、大学入学共通テストを課さない。女子枠の募集人員は15人(一般枠は30人)で、一般枠と女子枠の併願を認める。11月上旬に出願し、12月上旬に合格発表するスケジュールになる。

広島大学は新入学生の女性比率が大学全体で40%程度なのに対し、理系人材を育てる理学部、工学部、情報科学部は15%程度しかない。イノベーションを創出するためには、女性など多様な人材を育てることが求められており、理系学部の女性比率向上が急務になっていた。

広島大学は女子枠とは別に、志願者の課題探究活動を評価する入試方法をさらに発展させた新しい総合型選抜を法学部昼間コースと生物生産学部に導入する。募集人員は各5人。大学入学共通テストを課さず、合格発表は大学入試の制度上で最も早い11月1日を予定している。また、法学部(昼間コース、夜間コース)と生物生産学部は、2026年度入試より、一般選抜における後期日程の募集を廃止する。

参考:

【広島大学】令和8年度広島大学光り輝き入試(令和7年度実施)において 「女子枠」を新設します

【広島大学】令和8年度広島大学光り輝き入試(令和7年度実施)において「新たな総合型選抜」を新設します

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