《本人解説》堂本剛が「ENDRECHERI」と名乗る理由!歴史とファンクの密接な関係「水中に入ったような感覚で…」

<記事提供:COCONUTS>

毎週土曜日の夜10時から放送されているラジオ番組『堂本剛とFashion&Music Book』。

3月30日の放送では、初めてENDRECHERIのライブに足を運ぶ人に、堂本さんがアドバイスを送りました。

(画像:公式SNSより)

■堂本剛がENDRECHERIを名乗る背景。歴史とファンクとの密接な関連が!

堂本さんが4月10日と11日の2日間にわたって、ENDRECHERIとしてバースデーライブを開催することを受け、このライブに関するメッセージが多数寄せられます。

このライブに初めて足を運ぶというリスナーから、一緒に行く友人がENDRECHERIの曲をあまり知らないらしく、「初参加でもこの曲を抑えておけば楽しめる1曲」を質問されます。

この質問を受けて、堂本さんは「みなさんは、『ライブに参加するぞ』ってなった時に、すごく真面目に考えてくださっていて。予習していけば、知ってる曲が流れた時に楽しめるというメリットもあるから、それも影響していると思うんですけど…」と前置きしつつ、「そもそもファンクミュージックは、そんなに真面目に予習をして行く必要性もないとは思っています」と解説。

これを理解してもらうため、まずは自身が「ENDRECHERI」を名乗っている理由を、改めて次のような言葉で説明します。

「そもそも、自分が音楽やアートワークを色々とやる時に使おうと思って、ENDRECHERIという古代魚の名前を付けたんですけど、この古代魚の名前にしたことには、非常にわかりやすい理由があります。改めて説明しておくと、デボン紀と呼ばれる、恐竜とかがいた何億年前とか遥か昔の時代から、ENDRECHERIという古代魚が住んでいた、生息したと言われています。そのデボン紀から、今まで姿、機能、形を変えることなく、生きている魚なんですよ。本当に古代魚なんですけど、今も実在している古代魚ということなんですね」

「で、ファンクミュージックはワンコード、1つのコードをひたすら鳴らして展開して行くんですよね。だから、ENDRECHERIという古代魚の、姿、機能、形を変えずに、令和の今までビートを鳴らし続けているということが、ファンクに通ずるものがあると僕的には思ったんです」

ENDRECHERIとファンクのつながりを自分の言葉で語った堂本さんは、さらに続けて、「生活していると、みんな自分の人生があって、人と比べたくなったりだとか、『あの人はこうだ』とか『自分はこうなんだ』とか言いたくなったりする。生きている中で喜びや楽しみもあるけれども、傷付いたり苦しんだりもしますよね。そういう時に、自分らしくない、あるいは『これを言ったら人がどう思うか』を考える前に言葉にしちゃったり文字にしちゃったり。人というのは生きているから、いろんな時間を過ごしますよね」と投げかけます。

「ENDRECHERIってもちろん魚なんで、水の中、湖の中で生きていますから、僕の感覚の中では、いろんな人たちの価値観とか生き方とか、今の時代の流れとか、そういったものを一旦置いておいて、ENDRECHERIのライブの来る時、音楽を聞いてくれる時、水中に入ったような感覚でシャットアウトして欲しいと思っている部分があるんですよ」と自身の考えを言葉にし、「だから、古代魚をモチーフにしてる部分もあって」と明かしました。

■ENDRECHERIのライブは曲を知らなくても楽しめる!キーワードは「探求」

このような自身の想いを明かした堂本さんは、「何か予習しなきゃいけないかなって思う気持ちもわかるけど、ライブって別に何の曲かわからなくても、僕は楽しめたりします」と自身の見解を示します。

『なんか知らん曲やけどカッコいいな』と思って聞いていれば、結果として楽しくて終わるみたいな」と具体的な状況を想定して言葉を紡いだ堂本さんは、「あとで気になった曲の歌詞を調べるとか、そんな風にして探求していくのもライブの楽しみだと思っています」と発言。

このような理由が背景にあるからこそ、「敢えてね、この曲を聴いといてと言わなくてもいいと思っています」と話しました。

■堂本剛、憧れの存在から教わった“ファンク”の姿

最後に、質問をしてくれたリスナーに対して、「是非ね、ご一緒してくださるお友達には、剛くんが『何も考えなくていい』って言ってました。『わからなかったらわからないなあ、でも楽しいなと思っていたら、ライブは終わりますから』って言っていたと、よろしくお伝えください」とメッセージを送ります。

「ファンクミュージックは考えて聴くものじゃない」と自身の意見を発した堂本さんは、憧れのアーティストでもあるジョージ・クリントンとセッションした際のエピソードに触れ、「『僕はこういうギターのアプローチをしようと思うけど、これで大丈夫かな?』といった確認をしても、『とりあえずファンクしてろ』って言われたし」と明かします。

「だから、考えるなっていうことなんですよね。感じろってだけなんで。その人なりに、『ENDRECHERIってこんな感じだった』で大丈夫なんです」と伝えました。

ネット上では、堂本さんが紡いだ言葉に触れた上での「色々な事をシャットダウンしてFUNKに没頭するって例えがめちゃめちゃわかりやすい」という感想や、実際に何も予習をせずにライブへ足を運んだ方からの「ENDRECHERIの曲は何も知らなくても初見でめっちゃ楽しい!」というメッセージも見られました。

一方で、堂本さんの考えに理解を示しつつも、「初めて行くライブは知ってる曲あった方がより楽しいと思うー!」のように、少しの予習と当日の探求を組み合わせることをオススメするリスナーからの声もありました。

ライブのような現場であると、どうしても「何の曲があるのか事前に知っておきたい」と考えるものですし、それが楽しみにつながる側面もあるとは思います。

ですが、堂本さんの言っていたように「考えるな、感じろ」といったファンクの感覚を持って臨むライブも、新しい発見があるのだろうと感じました。

そこから探究心が刺激されてハマって行った方も多いように見受けられており、改めて多種多様な考え方を持った人々が集うライブなのだと再確認しました。

【番組情報】
堂本剛とFashion&Music Book
https://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20240323220000

(文:横浜あゆむ/編:おとなカワイイwebマガジンCOCONUTS編集部)

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