新疆初のグリーン水素実証事業、電力取引量1億キロワット時突破

新疆初のグリーン水素実証事業、電力取引量1億キロワット時突破

新疆ウイグル自治区庫車(クチャ)市にあるグリーン(環境配慮型)水素実証プロジェクト「新疆クチャ(庫車)グリーン水素実証プロジェクト」。(資料写真、小型無人機から、クチャ=新華社配信)

  【新華社ウルムチ4月2日】中国新疆ウイグル自治区の電力取引プラットフォーム「新疆電力交易中心」はこのほど、自治区初のグリーン(環境配慮型)水素実証プロジェクト「新疆クチャ(庫車)グリーン水素実証プロジェクト」の電力取引量が2023年6月の稼働以降、累計1億キロワット時を超え、二酸化炭素(CO2)排出量8万1700トン相当を削減したと明らかにした。グリーン電力証書の購入数は1万8千枚で、新エネルギー由来電力1800万キロワット時の購入に相当し、生産・消費のグリーン電力化が進んだ。

 「グリーン水素」とは、太陽光などの再生可能なエネルギーで水を電気分解してつくる水素を指す。生産過程で基本的に温室効果ガスを排出しないことから「グリーン水素」と呼ばれている。中国の国有石油大手、中国石油化工集団(シノペックグループ)の新疆クチャグリーン水素実証プロジェクトは、年間2万トンのグリーン水素を生産し、約48万5千トンのCO2排出を削減できる。23年6月30日の稼働開始から6千時間以上の安全な稼働を続けている。現在、グリーン水素の輸送量を徐々に拡大しており、フル稼働に向かっている。

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