「95」主演・髙橋海人の25歳誕生日を“学生時代の先輩”中川大志らキャストが祝福

テレ東系で4月8日にスタートする、テレビ東京開局60周年連続ドラマ ドラマプレミア23「95(キュウゴー)」(月曜午後11:06)の制作発表記者会見が開催。阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件が起き、人々の人生観や死生観に多大な影響を与えた時代に、青春を謳歌(おうか)する星城学院に通う高校生・広重秋久(通称・Q)を演じる主演の髙橋海人King & Prince)、Qの同級生役で共演の中川大志松本穂香細田佳央太犬飼貴丈関口メンディーが登壇した。

「95」の原作は、早見和真氏の同名小説。大人の作った社会の仕組みにあらがい、大切なものを守りながら1995年の東京・渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱い青春物語だ。ドラマでは、95年頃にはやったファッションや音楽、漫画やドラマ、ポケベルやテレホンカードなど、当時高校生だった世代には懐かしさを、現在の若者にとっては新鮮に感じられる世界観が盛り込まれている点も見どころとなる。

髙橋は、会見の冒頭で「この作品は1995年の渋谷を舞台に、その時代を駆け抜けた若者たちの青春群像劇です。先日一足先に1話を見させていただいたのですが、この作品だからこそできるエッジの効いた映像の紡ぎ方とか、登場人物のみんながアグレッシブでエネルギッシュに関り合っていくところに興奮しました。その興奮が皆さんに伝わり、何より95年という時代にリスペクトを込めて丁寧に作り上げたので、その熱量も伝わればいいなと思います」と見どころを紹介。

それを受け、新川道永役の関口は「僕の人生のテーマが『青春』なので、この作品に巡り合えたことはとてもうれしいです。スタッフやキャストの皆さんと駆け抜けた撮影期間は本当に青春できたなと思います」と感慨深げに振り返りつつ、「1995年が舞台なので当時を経験された方は懐かしいと思いますし、若い世代の方々も最近ルーズソックスがはやっていたりとかするところもあるので、当時の文化に新鮮味や斬新さを感じてもらえる、幅広い作品になっていると思います」とアピールした。

また、オファーを受けた際の作品印象を聞かれると、髙橋は「すごく攻めた作品だなと思いました。僕もそういう作品が大好きなので、ぜひやらせてくださいとお返事しました」とし、「秋久として大事にしていたのは、みんなと過ごす青春時代がものすごく凝縮されて描写されていくので、その中でどれだけ変化を見せることができるかということです。ただし、その中でも変わらない秋久の心(しん)というのはブレないようにすることを心がけていました」と意識していたことも明かした。

鈴木翔太郎(通称・翔)役の中川は「原作が純粋に素晴らしく、台本もそれをリスペクトした形で作られていたので、世界観に夢中になって読ませていただきました。海人は学生時代から知っていまして…というか後輩なんですけど。いつか一緒にお仕事をしたいなという思いがあって、会った時はそういうことを話していました。今回はそんな海人が主演をやるということが、出演の決め手でしたね(笑)」と、1学年差の先輩・後輩の念願の共演に笑顔を見せた。

マルコこと丸山浩一役・細田は「撮影前は緊張しがちなのですが、この作品はクランクインが近づくにつれ楽しみが強くなっていって、ワクワクしていました」と期待感を持って臨んだようで、「役柄として、グループの中での立ち位置がすごく明確だったからこそ、技量を試されているような感覚があって怖かったですが、マルコはチームの中で一番Qちゃんに近いというか。家も特別ではないですし、過去に重い出来事を経験したわけでもありません。そんな、Qちゃんに近いところから入った人間だからこそ、Qちゃんを見るマルコなりの視線や距離感を大事にしていました」とほかの登場人物たちとは違う視点で主人公を見ることができる自身の役柄について、大切にしたことを強調した。

そんな中、松本が「最初は、まだ高校生役のお話をいただけるんだという驚きがあって(笑)。このような作品に参加させていただくことはもうないかなと思っていたのでうれしかったです」と冗談めかす。

すると、堺怜王役の犬飼も「僕はデビューしてからずっと青春群像劇をやりたいと思っていたのですが、30歳近くになってしまって…。そんな僕が熱望していた、美しい青くささが散ちりばめられていて楽しみでした」と続き、関口も「この会見の中では僕が33歳と最年長なんですけど、ちゃんと高校生になるということを意識しました。具体的にどうというのは分からないですけど、高校生役なのでそれを意識するのはとても大事だなと。33歳で制服を着た人っているんですかね? 記録更新したかもと淡い期待を持っています」と答え、会場を盛り上げた。

会見が進んでいく中で、作品タイトルにちなみ作品のいいところを「95個」答える企画がスタート。すると、髙橋たちは一斉に「当時の音楽の数々」や「95年が学べる」「衣装がおしゃれ」「ギャルがかわいい」「チーマーがちゃんと怖かった」「『BOYS BE…』(漫画)が懐かしい」「『ストリートファイター』(ゲーム)」と回答。

そんな中で、中川が別の仕事の関係で、途中退席をすることに。

その後も「当時の映像も使われている」や「ロケ地が渋谷のように見えて実は…」「広重家の空気感がいい」、果ては「監督に時々ついてる寝癖がかわいい」といったものも飛び出しながら、「95」という数をなんとかクリアした。

するとそこに、中川がケーキとともにサプライズで会見に戻って来た。そして、4月3日に25歳の誕生日を迎える髙橋を一同で祝福した。

最後に、髙橋は「いろんなことが起きた95年なんですけど、そんな時代に若者たちがカッコいい大人になるために、考えたりもがいたりぶつかり合ったりしていきます。登場人物みんなが、最後どんな顔でそこに立っているのかというのを見届けていただきたいと思います。僕たちの熱量を受け取ってもらえるとうれしいです」と力を込めて、会見を締めくくった。

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