人手不足など物流業界の課題解決へ「救世主」となるか 荷物を運ぶドローンのテスト飛行 秋田・美郷町

秋田朝日放送

人手不足など物流業界の課題を解決する救世主となるのでしょうか。2日秋田県美郷町で荷物を運ぶドローンのテスト飛行が行われました。

ドローンの世界シェア8割を占めるDJIが開発した荷物を運ぶドローン「フライカート30」は最大積載量は30キログラムで16キロもの距離を飛ぶことができる輸送能力を備えています。

イケヤクホールディングスのグループ会社で農業用ドローンの販売などを手がける秋田スカイテックが開いたドローンのテスト飛行には森林組合の職員など約30人が参加しました。

テスト飛行は20キロの肥料をウインチでぶら下げて運ぶ想定で行いました。この時間、大仙市大曲の風速は7.3メートルの風が吹く中でしたが、バッテリー駆動でもドローンは難なく飛行します。天候不問で気温はマイナス20℃から45℃までの環境に耐える設計です。参加者を驚かせたのは機体自身が飛行を自動で制御する機能です。これまで、発進した時や停止した時に荷物が揺れるため、人の手で機体を動かして揺れを最小限に抑える技術が必要でしたが、自動で制御する機能がついています。

本体価格はバッテリーなども含めて約500万円です。物流を変革する「ゲームチェンジャー」となれるのか。県内の山道での苗木の運搬などの活用に期待が高まります。

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