老人介護施設の運営会社 債権者が破産を申し立て 一部事業は譲渡へ【新潟】

老人介護施設の運営会社 債権者が破産を申し立て

新潟市の老人介護施設の運営会社「スマイル」が債権者から新潟地裁に破産を申し立てられました。負債総額は約8億5千万円とみられています。

民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、「スマイル」は2005年設立。老人介護施設運営会社としては県内では後発ながら、中越・下越でデイサービス、グループホーム、ショートステイなどを相次いで開設し、県内の同業では中堅規模にまで拡大しました。2019年5月期には約6億8千万円の年収入高を計上していました。
しかし、稼働率が計画を下回り、新型コロナ禍で利用者が減少。不採算施設を閉鎖し、2023年5月期の年収入高は約6億円となり、過去の赤字決算もあって大幅な債務超過に陥りました。
この間、ゼロゼロ融資を導入していましたが、取引先への支払いが遅れ。金融機関への返済も滞り資金繰りの悪化が表面化。資金の社外流出もあって事業継続が困難となりました。
負債は約8億5千万円の見込み。一部事業はスポンサー企業への譲渡が予定されているということです。

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