かわいい善財童子が五十数体ズラリ 奈良の法華寺で奈良時代から続く伝統行事「ひな会式」

本堂内に善財童子をまつって営まれた法要=1日、奈良市法華寺町の法華寺

 奈良時代から続く伝統行事「ひな会式」が大和三門跡寺院のひとつ、奈良市法華寺町の法華寺(樋口教香門跡)で営まれている。法要は7日まで毎日営まれる。

 同寺を開いた光明皇后の遠忌法要で、ひな人形の段飾りの原型といわれている。本尊の国宝・十一面観音立像の前の段上に、さまざまなポーズのかわいらしい善財童子が五十数体並べられる。

 初日の1日は、午後2時から法要が営まれ、尼僧の読経が本堂内に響き渡った。参拝者は手を合わせるなどして静かにを見守っていた。

 6日は武者小路千家の献茶、7日は藪内流の献茶、法華寺御流の献花が行われる(両日ともに午前10時半から)。

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