世銀、今年のスリランカ成長率予想を2.2%に上方修正

Uditha Jayasinghe

[コロンボ 2日 ロイター] - 世界銀行は2日、南アジアに関する最新リポートを発表し、スリランカの今年の経済成長率予想を0.5%引き上げて2.2%とした。

昨年3月に国際通貨基金(IMF)による総額29億ドルの救済プログラム実施が決まり、スリランカは数十年来で最悪の経済危機から予想を上回るペースで回復しつつある。

2023年は2.3%のマイナス成長となったが、IMFの支援策が経済安定につながり、今年はプラス成長に転じると予想されている。

25年の実質国内総生産(GDP)伸び率は2.5%とさらに拡大する見通し。外貨準備、海外からの送金、観光部門の緩やかな回復が寄与するとみられている。

世銀のシニアエコノミスト、リチャード・ウォーカー氏は「24年はプラス成長となるが、中期的には急速な反転でなく緩やかな回復になるだろう」と述べた。

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