新エネルギーや新機械電気など、良質な製品が中国広東省の輸出をけん引

新エネルギーや新機械電気など、良質な製品が中国広東省の輸出をけん引

輸出されるリチウムイオン電池の通関検査を行う汕頭税関の職員。(3月11日撮影、広州=新華社配信)

 【新華社広州4月3日】中国広東省黄埔税関管轄下の新沙税関で監督管理を受けたホンダ車がこのほど、新沙埠頭でロールオンロールオフ船(RORO船)に積み込まれ、ヨーロッパのベルギーやイギリスなどに向けて出発した。

 中国の自動車大手、広州汽車集団とホンダの合弁会社の広汽本田汽車(広汽ホンダ)が年初から3月16日までに新沙口岸(通関地)経由で輸出した新エネルギー車(NEV)は、前年同期比約3.7倍の4500台余り、輸出額は約3.4倍の8億8千万元(1元=約21円)だった。

 汕頭港広澳港区から480箱、19万2千個のリチウムイオン電池が11日、船に積み込まれて輸出された。広東省汕頭口岸を経由したリチウムイオン電池の輸出はこれが初めて。

新エネルギーや新機械電気など、良質な製品が中国広東省の輸出をけん引

プリント基板を製造する企業を訪問しリサーチを行う汕頭税関の職員。(3月1日撮影、広州=新華社配信)

 新エネルギー、新機械電気、新農産物などの良質な製品がこのところ、広東省の輸出の主力となってきている。

 東莞三星視界(SDDG)は、スマートフォンやフラットパネルディスプレー(FPD)の生産と販売を手がける加工貿易企業。同社はここ数年、ベトナムなど東南アジア諸国の新市場開拓に力を入れており、2023年にはベトナムとの貿易額だけで22億元を上回った。これは前年比2倍の金額となる。

 東莞市はここ数年、半導体と集積回路(IC)産業の発展に全力を注いでいる。23年の集積回路貿易額は前年比6.7%増の3219億3千万元で、うち輸出は37%と大幅に増加した。

新エネルギーや新機械電気など、良質な製品が中国広東省の輸出をけん引

美容製品を輸出する企業を訪問しリサーチを行う黄埔税関の職員。(2023年11月6日撮影、広州=新華社配信)

 今年1~2月、同市の機械電気製品の輸出は8%増加し、うち集積回路の輸出は30.1%増加した。

 広州市「東部中心」は黄埔区と増城区が協力して建設している地域で、LGディスプレー、華星光電などのフラットパネルモジュールのリーディングカンパニーが集中し、完全な知的財産権を保有する新型ディスプレーの産業チェーン・供給チェーンが既に形成されており、輸出が順調な勢いを維持している。

 黄埔税関のデータによると、広州市東部中心のフラットパネルモジュールの今年1~2月の輸出額は前年同期比15.2%増の46億4千万元で、広州市全体の99.2%を占めている。(記者/壮錦)

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