「特捜9 season7」今夜スタート! 井ノ原快彦×山田裕貴がお互いの信頼を語る

本日4月3日よりテレビ朝日系でスタートする井ノ原快彦主演の連続ドラマ「特捜9 season7」(水曜午後9:00)の放送初回座談会が行われ、特捜班の主任・浅輪直樹を演じる井ノ原と、若手刑事・新藤亮役の山田裕貴が出席。第1シーズンから先輩・後輩コンビを息ピッタリに演じてきた2人が、これまでの年月で培ってきた“絆”を語り合った。

「特捜9」は、「警視庁捜査一課9係」(2006年~)を経て、18年4月に放送スタート。個性派刑事たちの活躍と、背景にある人生模様をしっかり描き上げる内容が反響を呼んだ。新たに始まる「season7」では“多様性”をテーマの一つとして掲げ、班長・国木田誠二(中村梅雀)、主任・浅輪直樹(井ノ原)のもと、小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、新藤亮(山田)、高尾由真(深川麻衣)ら個性強めな特捜班メンバーのほか、Snow Man・向井康二演じる捜査支援分析センター(SSBC)所属の若き分析官・三ツ矢翔平、中越典子演じる直樹の妻・浅輪倫子、原沙知絵扮(ふん)するする監察医・早瀬川真澄らが、多様性を増す犯罪やその背景に秘められたさまざまな人間ドラマに全力で向き合っていく。

座談会は、3月31日に結婚を発表したばかりの山田への祝福からスタート。井ノ原は「結婚発表の日、一緒に撮影をしていたんですが、山ちゃんはソワソワしてチラチラこっちを見てたし、2回くらいかんでたよね(笑)。発表になった瞬間、監督がそっと小声で、演出でもするかのように“おめでとうございます”と言って、そこからみんなも“おめでとう!”という祝福ムードになりました」とエピソードを明かす。

山田は「ありがとうございます!」とお礼を言いつつ、「そういう(かんでNGを出す)ことはあまりないので、僕も人間なんだなと(笑)」と照れながら、「発表から2日たちましたが、何も変わらないですし、変わっちゃいけない。変わらず日々歩み続けなければなと思っています」とあらためて俳優としての決意を語った。そして、「井ノ原さんからはすごくすてきなメッセージをいただきました。それは2人だけの秘密にさせていただきます!」と井ノ原とのやりとりも。

「警視庁捜査一課9係」から「特捜9」になる際、主演を務めることになった井ノ原。当時は葛藤の中で話を受けたと振り返り、「そんな時、先輩方が多いチームの中に山ちゃんが入ってきてくれたんです。何を言うわけでもないけど、ずっと近くにいてくれて、すごく救われましたね」と感謝する。山田も「井ノ原さんからは愚痴やネガティブな言葉を聞いたことがない。その精神力の強さがすてきだなって思って…。そういうものをポロッとこぼしてくれることがあれば、僕が井ノ原さんのそばにいて力になりたいなと思っていた覚えがあります」と出会ったころから互いに支えになっていたことを明かした。

また、“自分だけが知っているお互いの魅力”として、井ノ原が「山ちゃんに対しては、こんなにすごい人いないなと思っています。ほかで主演を張ってここに戻ってきても全く変わらない! これはやっぱり“人間力”なのかなと…。いつも真剣にしゃべってくれるし、こんなに人間力のある人にそうそう出会えない」とその人間力を絶賛。

その言葉に山田も、「僕が出会った中で、こんなに“人間力”がある人は見たことがないです」と同じく“人間力”という言葉で井ノ原をたたえた。続けて「このご時世、言葉選びってものすごく大事だと思うのですが、井ノ原さんは明るく優しい言葉を選んで発言できる方。ご自分が苦しい時も悲しい時もあるはずなのに、一切うそじゃなく、心から言葉が出ているんです。そんな人を僕はこれまで見たことがないし、こういう人になりたいという思いがすごくあります」と尊敬している。

また、井ノ原演じる直樹が“時代が求める上司像”として描かれていることから、理想の上司像について井ノ原は「すべてやってくれるのは“理想の上司”ではないと思う。成長する機会を奪うのもよくないですから…。部下が自分で考えて何とかやってみて、チャレンジしてダメだったらフォローする…みたいなことかな」、山田は「井ノ原さんは“山ちゃん、こういうふうにやった方がいいよ”というのではなく、“自由にやりな”と言ってくださる。だからこそ自分で考えて、どういうふうにすればこのシーンが成り立つだろう、自分はどの立ち位置にいればいいだろうということをすごく考えるようになりました。ただ“こうした方がいいよ、ああした方がいいよ”とアドバイスする人がいい上司ではない気がします」とそれぞれ考えを明かした。

そんな中、井ノ原は座長としてチームをまとめているが、「『特捜9』の現場では、みんながまとめてくれるんですよ」とし、ゲストの居場所を作ることも「僕が率先してやらなくても、みんながやってくれます。あと、みんながとにかく早く帰ろうとするので、現場が“巻く”んですよ(笑)」とメンバーへの信頼を寄せる。さらに、「僕は“主演とはこうあるべき!”というような哲学が全くなく、いろいろな哲学を耳にして、僕にはやっぱり無理だよなと思うことも…。山ちゃんはその過程や、僕がグラグラ揺らいでいる時も見た上で“最高っす!”と言ってくれる…。“最高の部下”だと言いたいところですけど、僕は“最高の友達”だと思っています」と語った。

そして、話は山田が向井に“たっちゃん”というあだ名をつけたという話題になり、その理由を「向井くんはすごく接しやすくてしゃべりやすいので、これまで誰も呼んでいないような違ったあだ名をつけたいなって思って…。その時、なぜか彼のことを“たっちゃん”っぽいなと感じて、以来ずっと“たっちゃん”と呼んでいます(笑)」と告白。井ノ原も「向井くんに“たっちゃん要素”は全くないのですが…(笑)。みんなでやっているLINEグループでも、山ちゃんの結婚発表を受けて“山ちゃん、おめでとう”というムードになったんですけど、そこで僕は“たっちゃんもついでにおめでとう”とメッセージしたんです。4年前にSnow Manがデビューした時、“おめでとう”と言い忘れていたので…。でも、向井は意外とボケには乗ってこなくて…(笑)。彼、すごく真面目なんですよ」と向井の人柄を伝えた。

最後、井ノ原は「『season7』は多様性がテーマの一つ。“自分のやりたいようにやります”と特捜班が決別する場面もあるのですが、それでも事件解決まで成し遂げるのが特捜班なりのチームワーク。いつ見ても“このドラマ、面白いかも”と思える瞬間が絶対にある作品ですので、ぜひ今夜はおうちでゆっくり見ていただきたいなと思います」と呼びかけた。

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