無駄遣いしても大丈夫!インフレに負けない家計管理のポイントは?

2023年は値上げ品目が3万2396品目と、記録的な値上げラッシュの1年でした。

家計への影響も大きく、多くの家庭で、支出が前年と比較して増えています。

節約したい家庭にとって、無駄遣いは避けたいところですが、あまりやりすぎるとストレスがたまってしまいます。

この記事では、無駄遣いを上手にコントロールする家計管理のポイントを解説します。

無駄遣い額平均は1万7678円

ソニー損害保険株式会社が、持ち家かつ2022年から現在まで家計管理に携わっている20代~60代を対象に「無駄遣いに関する家計調査」を実施しました。

出典:ソニー損害保険株式会社「無駄遣いに関する家計調査」(以下同)

家計における無駄遣いについては、「たまにある」(58.9%)が最も多く、「あまりない」(21.8%)と続きました。

無駄遣いが「よくある」「たまにある」と回答した人は、7割以上にのぼりました。

具体的にいくらくらい無駄遣いしているのでしょうか?

1ヵ月あたりの無駄遣い額については、「九州エリア」(21,917円)が最も多く、「四国エリア」(21,121円)と続きました。

無駄遣い額の全国平均月額は1万7678円でした。

エリアによって無駄遣い額に差があることがわかります。

卒業したい無駄遣いについては、「飲食費」(55.1%)が最も多く、「衣類・ファッションアイテムの購入」(26.7%)、「嗜好品の購入」(20.7%)と続きました。

「飲食費」の無駄遣いをやめたいと思っている人が、半数以上にのぼっています。

また、無駄遣いをしてしまう理由としては、「安いとつい買ってしまうから」(56.2%)が最も多く、「ストレスや不安の解消になるから」(35.7%)、「欲望や衝動を抑えられないから」(28.7%)、「計画性がない、よく考えて購入しないから」( 25.9 %)と続きました。

家計管理を上手に行うポイントとは?

無駄遣いをしてしまう理由を見ると、自制が効かなかったり、計画性がなかったりすることが原因のようです。

「無駄遣い」を上手にコントロールするには、無駄遣いをなくすのではなく、適度に無駄遣いできる家計管理をおすすめします。

家計管理をするにあたり、最初にすべきことは、支出の把握です。

何にいくら使っているのか、すべての支出を漏れなく把握することが大切です。

そうすることで、無駄遣いしている項目と金額がわかります。

無駄遣いしている金額が高額な場合や、頻度が多い場合は、無駄遣いする金額や項目に優先順位をつけましょう。

次に、過去の実績をもとにして、収入の範囲内で支出項目ごとに毎月の予算を組みます。

飲食費などの変動費は、月の予算を立てたあとに、週にいくら使ってよいかを算出します。

「予算内で飲食費が賄えれば、残った金額で無駄遣いしてもよい」などのルールを作ることで、使いすぎを防げます。

家計管理は継続しなければ効果が得られないため、無理なく継続できる方法を選ぶことが重要です。

そのためには、ある程度の無駄遣いも考慮し、極端に少ない金額にしすぎないように注意しましょう。

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出典

  • ソニー損害保険株式会社「無駄遣いに関する家計調査」

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