川勝静岡知事辞職でリニア膠着に変化の可能性も

 東京品川―名古屋間を40分で結ぶ「リニア中央新幹線」を巡り、静岡県とJR東海の軋轢が解消されず、2027年開業を目指した計画は静岡工区での工事着工を認めない静岡県の判断で前に進まず、最短でも2034年以降にずれ込むもよう。

 JR東海の金子慎会長は1日の入社式で「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献するという会社の理念をさらに力強い形で実現していこうという強い使命感で中央新幹線建設に取組んでいる」と社としての姿勢を披露した。しかし静岡工区の問題から2027年開業は「実現できないと考えている」としている。

 一方、環境への影響を懸念し、反対の姿勢をとっている静岡県の川勝平太知事が2日辞意を表明。6月県議会をもって辞職する考えを示したことから、リニア中央新幹線の膠着状態にも新知事の下で変化が出る可能性も出てきた。

 川勝知事は新職員に対する訓示で「県庁というのは別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、物を作ったりということと違って、基本的に皆様方は頭脳、知性の高い方たちです」などと著しく職業に偏見や不認識と推察される、呆れた発言をしていた。農業経営や畜産経営がいかに頭脳がいるか、全くわかっていないようだ。(編集担当:森高龍二)

© 株式会社エコノミックニュース