彼氏の元カノから誕生日プレゼントが届きました… カップルを破局させた「元カノの執念」【後編】

親身になってくれない彼氏

「私のSNSに届いた嫌がらせのようなコメントは、エミさんが別アカウントから送ったものではないかと疑いました。そのことを、宏也に相談したんです。すると、“あいつならやりかねない”と。でも、“無視するしかない”と言い、あまり親身になってはもらえませんでした。
そこで私は、エミさんがどういうつもりで私に近づいてきたのか、ハッキリさせようと思いました。打開策として、宏也の話題を切り出してみることにしたのです」

「私のぶんまで幸せになって」と言われて…

「私はエミさんに、“宏也と付き合っていたんでしょう?”とLINEで送ってみたんです。そうしたら、“あれ? 言ってなかったっけ?”と白々しい返事が届きました。
そのあと、“未練はまったくない”“本当にあなたと友だちになりたかっただけ”と、取り繕うようなメッセージが次々と送られてきました。さらに、“私のぶんまであなたたちには幸せになってもらいたい”とまで言うのです。未練があるとしか思えないような言葉に、自分の感情が制御できていないんじゃないかと思ってしまいました」

元カノから贈られてきた誕生日プレゼント

「しばらくして、私の誕生日を迎えると、当日エミさんから贈りものが届いたんです。開けてみると、かわいらしいタンブラーが2つ入っていました。よく見ると、私だけでなく宏也の名前も並んでいて、まるで結婚式の引き出物のよう…。お礼の連絡を入れようとも思いましたが、なんて送ればいいのか言葉が見つからず、しばらく放置してしまいました。
その数日後、仕事を終えて駅に向かって歩いているところで、声をかけられたんです。“あれ? 麻未さん?”と呼びかけてきたのは、エミさんでした」

「SNSなんてやるから」と責められて…

「エミさんは、“取引先との打ち合わせの帰りなの”と偶然を装っていましたが、待ち伏せをしていたとしか思えませんでした。“プレゼント届いた?”と聞かれたので、そこでお礼を述べました。仕事先については詳しく伝えていたわけではないので、どうやって場所を突き止めたのか、考えるとまた怖くなりましたね。
そのことを宏也に伝えたところ、心配してくれるどころか不機嫌になったのです。“SNSなんてやるからそういうことになるんだ”と責められました。“だから俺はやってないんだ”と、まるで私が悪いかのように言われて…。そこから、私と宏也の関係は悪化。時間が経つほどに険悪な状態になっていき、別れることになりました。
そのことを、一応エミさんに報告しました。“なんだ別れちゃったんだ”と残念そうにする返信が届きました。“辛いことがあったら相談してね”とも言われたのですが、一切連絡がなくなりました。今は状況がどうなっているかは分かりませんが、まだエミさんは宏也に付きまとっている可能性もあると思います」

“彼氏の元カノに嫌がらせを受けた女性の告白”をご紹介しました。
元カノ側に悪気があったとは言い切れませんが、怖い思いをさせられたことは事実であり、警戒すべき相手です。ただ、それを相談して親身になってくれない彼氏とは、別れて良かったかもしれません。

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