神奈川の中小企業、24年度賃上げ率は2%台が最多 「県内の勢いは見劣り」 連合集計では平均4.50%

 浜銀総合研究所が3日に発表した3月の企業経営予測調査によると、県内の中堅・中小企業が2024年度に予定する賃上げ率は2%台が最多だった。県内に限った賃上げ率の調査は珍しい。連合による今春闘の集計では中小企業は平均4.50%で、県内は力強さを欠いている。

 浜銀総研は毎春、賃上げ予定の有無や前年度比の規模感について調査している。24年度分は賃上げ率の水準も初めて尋ねたところ、「2%台」が3割近くで最多だった。「2%未満」と「3%台」がともに2割強、「4%以上」が1割強を占めた。

 連合集計は傘下の労働組合が対象で、調査先の企業規模や精度に相違がある。調査部の城浩明・上席主任研究員は「直接の比較は難しいが、県内のモメンタム(勢い)は見劣りする」と指摘する。

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