【韓国ドラマ】『予期せぬ相続者』ついに完結!『還魂』イ・ジェウク×『D.P.』イ・ジュニョン競演、下克上を画策する若者たちの壮絶な人生ゲームの行方は?〈インタビュー〉

『予期せぬ相続者 』ディズニープラス スターにて全話独占配信中 (C) 2024 Disney and its related entities

韓国トップの座に立つという欲望を持ち、同盟を結んだ3人の男女のをスリリングに描き、ディズニープラス スターにて独占配信中のリベンジサスペンス『予期せぬ相続者』がついにクライマックス。

作品ごとに別の顔で魅せる若きカメレオン俳優イ・ジェウクと、新時代のヴィラン(悪役)として輝きを放つイ・ジュニョン、数々の作品で見るものの心をがっしりととらえた若手実力派2人の競演。ヒロインに扮した新鋭ホン・スジュの奮闘はもちろん、欲望うずまく財閥グループをめぐる権力ゲームの行方に注目が集まっている。

“殺人者の息子”と呼ばれることもものともせず、どん底からの逆転人生を狙う天才テオ(イ・ジェウク)、婚外子ゆえに巨大財閥一家からつまはじき人生を送るイナ(イ・ジュニョン)、娘にたかる毒母との絶縁を願いながら、上の社会をめざすヘウォン(ホン・スジュ)。

それぞれ胸になにかを秘めながら、巨大財閥攻略のために力をあわせる3人。彼らが、成功のために何を選択し、どんな風に困難を乗り越えていくのか、その先にはどんな未来が待っているのか。

毎回、攻守が逆転し、敵か味方かわからない状況。さらに、思いも寄らない落とし穴が待ち受けていて……。やがて明らかになる黒幕の正体に、キャラクターたち同様に驚かされること必至だ。

愛なのか友情なのか、それとも憎しみか――。複雑な関係にもかかわらず、そのチームワークの良さから、ドラマをファンから「ロロズ」(原題「ロイヤルローダー」の頭文字をとって)という愛称で呼ばれている 3 人のインタビューをお届ける。

■『予期せぬ相続者』イ・ジェウク×イ・ジュニョン×ホン・スジュ〈インタビュー〉「3人の微妙な関係は緊張感もあって、それを楽しみながら演じた」

――役柄の説明、また、それぞれの役づくりについて教えてください。

イ・ジェウク「台本を読んだとき、とてもおもしろく興味深いと思いました。演じる僕たちも推理しなければいけない部分も多く、次の内容が気になるあまり、監督に続きのストーリーを聞きに行ったりもしました。

僕が演じたテオは感情を表に出さない人物なので、ちょっとした表情や手の動きで感情や状況を見せるよう演じました。監督が細かい動きまでキャッチしてくださったおかげで、上手く表現することができたと思います。これまで演じてきた役柄とは 180 度違う役なので、新しい僕の姿を見ていただきたいです」

イ・ジュニョン「僕は“クムスジョ(金の匙、いわゆる裕福な家の子)”役とは縁がないと思って生きてきましたが、今回台本を受け取ってみたら、“クムスジョ”でとても驚きました。イナというキャラクターは、表向きは天真爛漫でテンションも高く何も考えていなそうに見えるけれども、実は裏の顔があるという設定なので、演じていてとても楽しかったです。

特別な役作りをするというよりも、台本の流れにうまく乗ってストーリーに入り込むことを優先し、常に“イナならどうするか”“イナならどう考えるか”を想像しながら演じました」

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――ホン・スジュさんは初のヒロイン役ですが、撮影はどうでしたか。

ホン・スジュ「シリーズものへの出演は、初めてと言っていいくらいだったので、撮影現場でもとても緊張していましたが、監督が配慮してくださったおかげで楽しく撮影できました。役作りについては、大学生時代のへウォンと5 年後に社会人となったヘウォンを演じ分けるために声のトーンを変えたり、ヘウォンの心理変化や感情変化をスタイリングの違いで見せたりしました」

――3人の関係がとてもスリリングです。互いをどんな存在と思って演じましたか。

イ・ジェウク「テオという人物はとても頭が良くて賢い人物ですが、トップの世界に入るには、つてというか太いパイプがないといけない。その役割をイナ担ってくれました。ですから、野望を果たすために手を組んだ相手で、互いになくてはならない存在です。ヘウォンにしてもそうで、絶対的に役に立つ相手です。でも、次第に友情と愛での争いが芽生える。そのため、彼らを友達のように思うことができなかったシーンもあります(笑)。押したり引いたりの駆け引きというか……。その緊張感を意識して演じました」

イ・ジュニョン「重要な存在ですよね。徹底的に利用し合うのも、互いに何かがあるから。だからといって親しくないわけでも、嫌いなわけでもなく、ものすごく微妙なんです。そのあたりが演じていて面白かったですね」

ホン·スジュ「テオも、イナも、どちらもなくてはならない存在です。テオに関しては、ヘウォンが唯一感情に少し正直になれる存在だと思って演じました。一方でイナは友情の相手ですね。愛の相手でもありますが、友情のほうがもっとも近い存在だったと思います」

――役柄を離れて、現場でのお互いの印象はどうでしたか?

イ・ジュニョン「僕は同世代の俳優と仕事をするのが久しぶりで、はじめは緊張していたんです。年上としていろいろ気遣ったりする必要があるんじゃないかとか、僕は元来そういうのが苦手で……。でも、完全に杞憂でした。ジェウクさんはとても賢く、常に準備ができているんです。むしろ、僕が学ぶことが多かったです。すごくいい刺激をお互い与えられたと思います。何より、テオの、“俳優”イ・ジェウクさんの目を見ながら演技するのは、とてもワクワクするものがありました」

イ・ジェウク「お互い気遣ったり、面倒をみたりということもなく(笑)楽でした。僕はジュニョンさんが出ている作品すべてに嫉妬するほど大好きです。演技でぱっと変わることができるということは大きな長所だと思いますし、イ・ジュニョンという俳優がイナという人物をどのように演技するのかすごく気になりましたが、やはり立体的にうまく表現してくれました。

ジュニョンさんは現場でとても明るい人です。 和気あいあいとした雰囲気を作ってくれるんです。これもまた才能だと思ったし、このような部分は、僕がこれから俳優生活をする中で本当に必要な部分だと思いました。ジュニョンさんが話した通り、僕もたくさん学んだ現場でした」

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――とても仲が良さそうですね。3人の関係を家族に例えると?

ホン・スジュ「難しい質問ですね (笑)。でも、私に役立つ存在ですからテオがお父さん、イナがお母さんに近かったと思います」

イ・ジェウク「お兄ちゃんやお姉ちゃんじゃなく?」

ホン・スジュ「お父さんとお母さんがあってると思う」

イ・ジュニョン「(日本語で)僕ら、夫婦ですね」(と言って、イ・ジェウクと手を繋ぐ)

イ・ジェウク「僕らはスジュさんの意見を尊重して、父と母として尽くします(笑)」

――それぞれの野望が交錯する物語です。今、ご自身が持っている野望はありますか?

イ・ジュニョン「今この瞬間のように気持ちの高鳴りを失いたくありません。 そのためにも普段から自由に心豊かに暮らしたいです。もちろん法の枠の中で(笑)」

ホン・スジュ「私も似ています。ささやかな幸せを感じながら、歳を重ねるごとに、より深みのある人になりたいです」

イ・ジュニョン「僕は『信じて見る俳優』と呼ばれたとき、とても気分がよかったんです。 作品ごとにそのような称号をいただけるように、頑張り続けるのが僕の欲望であり、目標です。『予期せぬ相続者』もそういった気持ちで挑んだ作品なので、ぜひ楽しんでみていただきたいです」

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●『予期せぬ相続者』ストーリー

父親のDVから逃れるため、彼を殺人犯に仕立てた過去をもつハン・テオ(イ・ジェウク)は、どん底の人生から抜け出そうと、巨大財閥カンオグループの婚外子カン・イナ(イ・ジュニョン)に接近。運命を変えたいテオと、親に認められたいイナは、韓国最高の地位を狙うべく同盟を組む。

一方、母親の借金を抱えながら貧困から這い上がろうとするナ・へウォン(ホン・スジュ)は大学でテオに同類の匂いを感じ、イナへの橋渡しを依頼してくる。最初は受け流していたテオだったが、イナがヘウォンに恋心を抱いたことで、微妙な感情が生まれる。

やがて、テオの筋書き通りに、イナとテオはカンオグループの中枢へ、ヘウォンは有力国会議員の補佐官へと成長。いよいよ、カンオのすべてを奪うために動きだす3人だが……。

●配信情報

『予期せぬ相続者 』ディズニープラス スターにて全話独占配信中

[2024/全12話]演出:ミン・ヨンホン『ミッシング〜彼らがいた〜』1&2、『インサイダー』 脚本:チェ・ウォン『王になった男』

出演:イ・ジェウク『還魂』『ドドソソララソ』、イ・ジュニョン『百人力執事 〜願い、かなえます〜』『D.P.―脱走兵追跡官―』『マスクガール』、ホン・スジュ『都会の男女の恋愛法』

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