突然の落雷から身を守る方法は? 周りに建物がない場合は「手をつかずに両足をそろえてしゃがむ」

メ~テレ(名古屋テレビ)

突然発生する雷から、私たちが身を守る方法はあるのでしょうか? 電力中央研究所に聞きました。

雷について幅広く研究を行っている電力中央研究所によりますと、一般的に雷がどこに落ちるか予測するのは難しいといいます。 「今回の件は、落雷の前に雨が降ったり音が聞こえたりが感じられなかったようなので。雷の音や光は10kmぐらい先まではだいたい聞こえるが、それを超えると聞こえづらかったり、なかなか認識できないこともある。予兆が感じられないまま雷が落ちることはあり得ます」(電力中央研究所 齋藤幹久さん) 雷への対策としては、安全な場所に避難することが最大にして唯一の対策方法だといいます。 「車の中が避難先として安全。家の中も安全でございます」(電力中央研究所 齋藤さん) 鉄筋の建物や車は、雷の電気が外側を通って地面に抜けるため、中にいれば安全だといいます。

気を付けたいのが“あずまや”

ただ、気を付けたいのが公園などにある“あずまや”です。 「遊歩道とかに4本木の柱が立って上に屋根が載っている“あずまや”は、木のそばに立っているのと全く同じ。“あずまや”に落ちた雷が途中から人に移ってしまうこともあるので、危険な場所となってしまっています」(電力中央研究所 齋藤さん) 雷が落ちやすいものとして代表的な木ですが、横に伸びる葉っぱから2~3メートル離れることが大事だといいます。 雷が木の枝を伝って、葉っぱから近くの人に当たってしまうからです。 また、周りに逃げる建物などがない場合は── 「両足をそろえてしゃがんでいただくというのが、安全な形となります」(電力中央研究所 齋藤さん) その場でしゃがむなど低い姿勢を取ることも落雷を防ぐポイントですが、しゃがむ際に手を付くのは危険だといいます。 「地面の上を流れてきた電気は、手から心臓を通って足に流れることがある。心肺停止につながることがあるので、手をつかずに両足をそろえてしゃがんでいただきたい」(電力中央研究所 齋藤さん) (4月4日15:40~放送 メ~テレ『ドデスカ+』より)

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