実物大VR映画『銀灰の幻影』で見たい!『ガンダム』の不気味すぎる「バカでかいモビルアーマー」

『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』(C)SOTSU・SUNRISE

アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズのVR映画『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』のティザーPVが3月22日に公開。同作はMeta社のVRヘッドセット『Meta Quest』を活用したVR映画となるようで、ティザーPVは宇宙空間でのモビルスーツのバトルが描かれたもので、「誰しも憧れた 実物大の“宇宙世紀”」というキャッチコピーが打ち出された。

VR映像によってどのように宇宙世紀を体感できるのか、そしてどのような作品になるのか、公開までの期待が高まるPVとなっている。

『ガンダム』宇宙世紀作品では数々の魅力的なモビルスーツが登場するが、「実物大」で体感したら、その恐ろしさが数倍で伝わってきそうなものが「モビルアーマー」と呼ばれる大型の機体たち。『銀灰の幻影』で、もしも“バカみたいにデカい”モビルアーマーが目の前に迫ったら大興奮だろう。

今回は『銀灰の幻影』でもぜひ遭遇してみたい、宇宙世紀作品に登場した不気味な魅力を持つ「バカデカモビルアーマー」を見ていきたい。

■『銀灰の幻影』登場の可能性も高い「ネオ・ジオング」

ティザーPVとともに、今回の『銀灰の幻影』の舞台が宇宙世紀0096年になることが発表されている。宇宙世紀0096年は、ちょうど『機動戦士ガンダムUC』と同年代だ。『ガンダムUC』の「バカデカモビルアーマー」といったら、真っ先に思い浮かぶのはフル・フロンタルが搭乗した「ネオ・ジオング」だろう。

ネオ・ジオングは全長116メートルの巨大モビルアーマー。『銀灰の幻影』のPVに登場したジムやザクIIらしきモビルスーツが20メートルに満たない全長ということを考えると、それらの約5~6倍の大きさとなる。

サイズ感もさることながら、大迫力が期待できそうな4本の大型アームや、視界いっぱいに広がりそうなサイコシャードの光など、VRでその全貌を見てみたいところ。

もし『銀灰の幻影』の舞台である宇宙世紀0096年という設定が『ガンダムUC』の年代に合わせているとすれば、ネオ・ジオングか、その派生機が登場する可能性は高そうだ。

■規格外な骨董品「ビグ・ラング」

宇宙世紀作品では数々の不気味なモビルアーマーが登場したが、見応えという点では、OVA『機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-』に登場した「ビグ・ラング」も見逃せない。

もともと一年戦争時のモビルアーマーで、様々な欠陥を抱えた機体のため、宇宙世紀0096年時代では、戦力的には心もとないかもしれない。だが、ビグロに何やらゴテゴテのカーゴを無理矢理につけたような武骨なフォルムは唯一無二。VRで視界いっぱいに見てみたくなる容姿である。

ビグ・ラングは、一年戦争末期に急造した駆逐ポッド「オッゴ」をサポートするために作られた補助兵器。くしくもネオ・ジオングと同じようなカラーリングだが、ビグ・ラングには簡易的な補給設備であるAdユニットが装備されており、ユニット内部にはモビルスーツやオッゴを収納でき、修理や補給を行うことができるのである。

ビグ・ラングから、無数のオッゴやモビルスーツが出撃するシーンを想像するだけでも圧巻だ。

とはいえ、『MS IGLOO』の劇中では1機しかないビグ・ラングは撃破されてしまっているし、Adユニット部分のみ登場した漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』でも撃破されている。

そもそも時代が離れすぎているし、前述の通り、性能面でも厳しいため、『銀灰の幻影』での登場の可能性は低いだろう。

とはいえ、『ガンダムUC』ではダカール襲撃の際、ジュアッグやイフリート・シュナイド、バイアラン・カスタムが活躍しているため、可能性はゼロではないかもしれない。

そう考えると、アプサラス系列のモビルアーマーの登場も同様だろうか。VRで視界いっぱいの巨大なザク頭モビルアーマーが見られるのなら、それも興味深い。

■竜のような存在感「ドッゴーラ」

国内外では「実物大ガンダム」の公開が続いているが、超巨大モビルアーマーがもしも建つようなことがあれば、その不気味さにおののいてしまいそうだ。

年代を進めてみると、宇宙世紀0153年からの世界を描く『機動戦士Vガンダム』に登場する、全長が約370メートルの「ドッゴーラ」も見てみたい。その全長のほとんどは尻尾部分ではあるものの、竜のような長い尻尾が画面を横切る様は、かなりの迫力であろう。

雲形の機雷も尻尾部分の長さと同等の範囲にばらまけるようなので、まさに雲の中を飛ぶ竜のような存在感を放てるだろう。

尻尾部分はぐるりと縦に丸まったり、細かく分離できたりと、ギミックも面白い。VRの画面映えする1機だろう。

『機動戦士Vガンダム』と、ほぼ同時期を描いた作品『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』には、「カオスレル」という全長約200メートルの金色のモビルアーマーも登場する。金色で巨大なので、こちらも見応えたっぷりだと想像できる。『Vガンダム』の時代となると、時代が飛びすぎな感があるが、ぜひとも見てみたいものだ。

モビルアーマーだけでなく、ドロスやドゴス・ギアといった巨大戦艦の登場も期待したい。いや、巨大ではない、普通の戦艦でも十分な巨大感があるだろう。戦艦からの発進シーンや、一斉砲撃のシーンもぜひ見てみたいものだ。

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