深澤辰哉はSnow Manきっての童心キャラ? YouTubeロケ企画での“隙”から見える愛され力

グループのパフォーマンスのみならず、9人のタレントとしての魅力を武器に多くのファンを獲得しているSnow Man。彼らは早い段階から雑誌やラジオなどを通じて“素”の魅力を積極的に発信してきたグループだ。しかし、YouTubeのロケ企画のスタートや個人のSNSアカウントの立ち上げ以降、さらにプライベートに近い様子を見ることできるようになり、それぞれのキャラクターの解像度は高まる一方だ。

なかでも深澤辰哉は知れば知るほど興味が増していくメンバーの一人である。グループでは最年長、テレビ番組などでもMC・進行的な役割を担うことが多く、グループに詳しくない人からすれば、しっかり者に見えるかもしれない。グループに徐々に詳しくなるにつれてお調子者的な一面や、人からツッコまれることで活きる愛されキャラぶりなども見えてくる。そして、グループのYouTubeチャンネルで展開されているロケ企画である。ここで見られる深澤の純粋無垢すぎる振る舞いに、驚く人も少なくないのではないだろうか。プライベートではインドア派であることを公言している深澤。メンバーといろいろなところに出かけ、いろいろな経験をすることは、深澤にとってリアルな刺激になっているように見える。まさに童心にかえったようなはしゃぎっぷりは、今年の8月で入所20周年を迎えるキャリアの持ち主であることを忘れさせるほどだ。

振り返れば深澤はYouTubeのお出かけ系ロケへの参加率がかなり高い。すべての企画でメンバーの人選がどのように行われているのかは定かではないが、深澤がいろいろなことを経験する様子がコンテンツとして面白いというのは間違いなくあるだろう。自身が企画した海釣りを筆頭にキャンプや謎解きゲームといったレジャー要素の強い行き先でのリアクションはもちろん、サウナやイチゴ狩りといった比較的馴染みがありそうな行き先でも、素晴らしいリアクションを見せている。また、他のメンバーたちが深澤の面倒を見るような構図もお出かけロケでは定番だ。つい周囲が世話を焼きたくなってしまう隙だらけの様子はファンにとっても見ていて癒やされるポイントなのではないだろうか。

さらに、Snow Manの仲の良さは広く知られる部分ではあるものの、どんなメンバーの組み合わせでも深澤がいることで生まれる安心感は大きい。深澤の作る隙、いい意味での軽いノリもその場を和らげる効果がある。年齢差のあるグループにもかかわらず、今のようなムードを作り上げることができたのには、最年長メンバーである深澤のこうしたキャラクターによる貢献も大きいように思う。

クレーンゲームの達人、浪費家、高校時代のモテ伝説……近年のバラエティ番組出演ではインパクトのある話題を提供して盛り上げている深澤。そこに加わるのがメンバー随一の“童心キャラ”ではインパクトに欠けるだろうか。しかし、ファン以外にもぜひ知っていただきたい深澤の魅力の一つであることは間違いない。

(文=竹上尋子)

© 株式会社blueprint