今後は1人の国会議員として活動と世耕氏が離党

 自民党派閥の政治資金パーティーでの裏金問題での党内処分で「離党勧告」となった世耕弘成前参院幹事長は記者団に「国民の皆様に政治不信を招いたことを深くお詫びします。自民党関係者の皆さんにも大変ご迷惑をおかけした。深く反省している」と語った。世耕氏は「離党勧告を受け、離党届を出した」と明かした。

 そのうえで「私自身が還付の決定に関与したことはない。東京地検特捜部の捜査結果でも不起訴、嫌疑なしとなっている」と改めて関与を否定。「今後は1人の議員として、国のため、地元和歌山のために汗をかいてまいりたい」と1人の国会議員として活動を続けていくとの考えを強調した。

 世耕氏は「幹部が政治的責任を取らない限り、国民や党内の皆さんの納得が得られず、事態が収拾できないという大変深刻な状況になっている。自民党こそが日本の未来に責任を持てる唯一の政党と信じ25年間、自民党国会議員として活動してきた私としては断腸の思いだが、現在の厳しい状況を踏まえれば、当時、参議院清風会会長であった私が政治的責任を取るべきと考え、弁明書の提出もしなかった」と語った。

 一方、立憲民主党の泉健太代表は記者団に自民党の党内処分に対し「国民の力で国民が処分するしかない。それが次の選挙」と強調した。(編集担当:森高龍二)

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