相馬野馬追に和泉元彌さん参加へ 「尊敬の念を持って臨みたい」

相馬野馬追に出場する和泉元彌さん。「尊敬の念を持って臨みたい」と話した

 5月25日に開幕する国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」に、狂言師の和泉元彌さん(49)が騎馬武者として出場する。元彌さんは4日、福島民友新聞社の取材に「地元の皆さんが守り、絶えることなく紡いできた野馬追に尊敬の念を持って臨みたい。そこでしか感じられないこと、皆さんが何を大切にしてきたかを実感したい」と意気込みを語った。

 元彌さんは宇多郷騎馬会(相馬市)の一員として、25、26の両日に相馬、南相馬両市で行われる騎馬武者行列に加わる予定。初日に相馬中村神社から、総大将の相馬言胤(としたね)さんらと共に騎乗して出陣する。

 元彌さんは狂言和泉流20世宗家を名乗り、俳優としても活動。本県では自身による解説付きの公演「和泉元彌の狂言らいぶ」や狂言教室を開き、伝統芸能の魅力発信に努めている。2001年のNHK大河ドラマ「北条時宗」で主演を務めたことがきっかけとなり乗馬経験もある。野馬追出場を前に、乗馬の稽古も行ったという。

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