気軽にトイレ利用を 難病理解へステッカー、福島高専の有志ら

「ステッカーをいわき市中に広げていきたい」と語る長瀬さん

 潰瘍性大腸炎やクローン病などの指定難病「炎症性腸疾患(IBD)」患者が暮らしやすい社会をつくろうと、福島高専4年の長瀬匠真(しょうま)さん(18)ら学生有志による「IBD広め隊」は4日までに、スーパーを展開するマルト(いわき市)の県内外約100店舗に気軽なトイレ利用を呼びかけるステッカーを貼付した。同隊は病気への理解が広がることも願っている。

 IBDは大腸や小腸など、消化管に炎症が起きる病気。下痢や腹痛が主な症状で、患者は頻繁なトイレ利用や食事制限などを強いられる。同隊はIBDの認知や理解を社会に広める全国プロジェクト「I know IBD」に参加。店舗や施設にトイレの貸し出し協力とステッカー「I know IBD ご遠慮なくどうぞ。」の貼付を依頼する活動を行っている。

 また同隊は過敏性腸症候群(IBS)の認知も高めようと、腸をモチーフにしたキャラクターをあしらった「IBSステッカー」を独自に作製した。長瀬さんは「2種類のステッカーをいわき市中に広げていきたい」と意欲を示した。

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