中国奇瑞汽車、ベトナム合弁工場建設で現地企業と合意=貿易省

[ハノイ 4日 ロイター] - ベトナム産業貿易省は4日、中国自動車大手の奇瑞汽車が8億ドル規模の合弁工場設立で現地企業ゲレシムコと合意したと発表した。ベトナムで工場を建設する最初の中国電気自動車(EV)メーカーとなる。

同省が発表した署名式後の声明によると、生産工場は奇瑞のオモダ・ジェイクー部門とゲレシムコが北部沿岸のタイビン省に設立する。

生産能力は年間20万台で、奇瑞の「オモダ」と「ジェイクー」両ブランドのEVを生産する。第1期工事は2026年第1・四半期に完了の見通し。

その間、奇瑞はベトナムへEV2車種を輸出し、年内に発売する計画。欧州でも車両を販売する同社は、イタリア工場の建設も検討している。

中国EV大手の比亜迪(BYD)もベトナムで工場建設を検討しているが、ロイターは先週、この計画が遅れる可能性があると報じた。

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