ブルドックソース 「TATEBAYASHIクリエイションセンター」 工場見学施設もオープン 価値創造拠点に

ブルドックソースは1月から本格始動したTATEBAYASHIクリエイションセンター(群馬県館林市、略称TCC)について「新しい発想、新しい価値で100年先も商品を提供していくための、また情報を発信していくための価値の創造拠点とする」(佐伯舞執行役員)考えだ。3月下旬の見学会で明らかにした。その一環として4月10日から完全予約制のファクトリー見学施設をオープン。4月1日から公式Webサイトで受付を開始した。

同社はTCC設立の意義について「ブルドックグループは100年先も持続可能で付加価値のある商品を提供していきたい。そのため研究開発のR&Dラボ、生産の館林ファクトリー、品質管理のQC室、物流のロジスティック室という四つの機能を一つにした」(石垣幸俊社長執行役員)と強調する。

新容器充填ラインも公開(ブルドックソース TATEBAYASHIクリエイションセンター)

R&Dラボでは、壁をなくし、いつでもミーティングが可能なマグネットルームを設置。部門の垣根を越えたコミュニケーション機会を創出する。営業・企画・開発が打ち合わせ、試作、試食をし、すぐに改善できるPDCA開発拠点、生産現場と直結し、テストを繰り返せるスケールアップ拠点とした。

館林ファクトリーでは、製造実行システムを導入している。原料の誤投入などのヒューマンエラー防止、資材の廃棄ゼロを目指す。多品種少量生産から大ロット生産まで対応する設備・レイアウトとしたほか、鳩ケ谷工場で使用していた生産設備をできる限り移設し、新たなシステムと連携できる設備に再生した。

正面玄関

生産性については、営業利益換算で40%の向上を目指す計画。「現時点で36%まで来ている。2025年度までに40%を目指す」(佐伯執行役員)。環境への配慮については、CO2削減に向けて太陽光発電を導入。「TCCの年間使用見込みの約10%を太陽光発電でまかなえる」(同)見通しだ。

TCCにはSauceの知識・情報を発信するファクトリー見学施設、できたてのおいしさが楽しめる社員食堂「Bull-Cafe」も設けた。

4月10日からスタートするファクトリー見学では、54年間にわたり親しまれた角型ソースボトル「ブルパック」の中でブルドックソースの歴史を、ワクワク体験ゾーンでソースの原料や「できるまで」を紹介。新容器充填ラインも公開する。

© 株式会社食品新聞社