ロシア見据え軍事訓練に励むエストニア、他のNATO加盟国にも兵役復活を要請

冷戦が終結し、1990年代にソヴィエト連邦後のロシアとの関係が温まるにつれて、徴兵制は欧州の多くの地域で歴史に幕を下ろしたかのように見えた。

しかし、ウラジーミル・プーチン大統領による本格的なウクライナ侵攻を受け、欧州各地で徴兵制が復活・拡大しつつある。ロシアの目の前に暮らす人々は、ロシアから遠く離れたイギリスを含めた北大西洋条約機構(NATO)の同盟国に、追随するよう促している。

デンマークは3月、徴兵制を女性にも拡大し、兵役期間を延長する意向を示した。ノルウェーも今週、徴集兵の数を増やすと発表した。

ラトヴィアとスウェーデンも最近兵役を再開し、リトアニアは2014年のロシアのクリミア併合後に兵役を復活させた。

BBCのニック・ビーク欧州特派員が、冷戦終結後も徴兵制を継続していたエストニアでの戦闘訓練を取材した。

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