【新学期を前に命を守ることを考える】SNSの使い方や自転車通学のヘルメット着用・福島

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福島市の高校で、警察官が新入生を対象に防犯や交通安全に関する注意を呼びかけました。

若者が事件に巻き込まれるケースが後を絶たないなか、新学期を前に命を守ることの大切さを考えます。

入学式を前に控えた3月。

新入生を対象にしたオリエンテーションが行われた福島市の県立橘高校で、警察官がある注意を呼びかけました。

■福島警察署 筥崎玲奈 巡査部長

「新入生の皆さんがこれからの新生活で事件や事故に遭わないために知っておいてほしいこと、お願いしたいことをお伝えしに来ました」

防犯・交通安全の呼びかけです。

県警がオリエンテーションで、こうした呼びかけを行うのは、初めてのことです。

最近では、若者の薬物の過剰摂取が大きな社会問題となり、2023年5月には、東京・銀座の高級時計店で、高校生らが押し入り、金品などを奪ったとされる強盗事件も発生。

若者が事件に巻き込まれるケースが相次いでいます。

そこで、まず注意を呼び掛けたのが「SNSの使い方」。

■福島警察署 筥崎玲奈巡査部長

「楽しい、面白い反面、不特定多数の人とつながりやすい怖いものでもあります」

顔や素性を知らない相手とやりとりができるSNSは、魅力的な反面、犯罪に手を染める入口にもなりかねません。

いわゆる「闇バイト」も、高額収入などをうたいSNSをきっかけに広がった例は後を絶ちません。

■福島警察署 筥崎玲奈巡査部長

「「自分は関係ない」と思わないでいただきたいんですけど、実際に、皆さんこれから高校生になりますが、高校生でも闇バイトに手を出してしまって、警察官に捕まっている人がいます」

「犯罪だとは思わなかった」としても、例え「高校生」であっても、罪を犯せば警察に逮捕され、人生を棒に振ってしまいます。

さらに、命を守るための「あの方法」もオリエンテーションでは、話題になりました。

■福島警察署 筥崎玲奈巡査部長

「セットした髪が崩れるのが嫌だなという理由があるが、命を落としてからでは遅いので自転車に乗っていただければ」

自転車のヘルメット着用です。

県警によりますと、自転車通学のヘルメット着用率は、中学生でほぼ100パーセントの一方、高校生は、20パーセント以下と低いのが現状です。

おしゃれを楽しみたい年ごろですが、ヘルメットは命を守るためには有効な手段です。

■新入生は

「自分の身は自分で守ったほうが一番いいと思いました」

■新入生は

「自分が被害者にも加害者にならないよう、交通ルールなどを確認して生活していきたい」

■福島警察署 筥崎 玲奈 巡査部長

「事件・事故に遭わないというのが一番なので、スマートフォンも楽しく使っていただきたいというのと、交通ルールを守りつつ、自分の命を守るという行動を最優先していただきたい」

新生活が始まるいまだからこそ、命や身を守ることの大切さを家庭でもぜひ話し合ってみてください。

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