「少しでも恩返しを」台湾地震、神奈川でも支援の動き 街頭やラーメン店にも募金箱

横須賀市役所本庁舎に設置された台湾東部沖地震救援金の募金箱

 台湾東部沖で3日発生した地震を受け、県内でも義援金を募る動きが広がっている。東日本大震災や能登半島地震など日本で大きな災害が起きるたび、台湾からは多くの寄付金や支援が被災地に送られている。関係者は「少しでも恩返ししたい」と話している。

 日本赤十字社は5日から救援金の寄付受け付けを開始。横須賀市も同日、市役所本庁舎、行政センターなど12カ所に募金箱を設置した。逗子市議の超党派でつくる「逗子日台友好議員連盟」は6日午前、JR逗子駅周辺で街頭募金活動を行うことを決めた。

 全国チェーンのコンビニエンスストアやスーパーのほか、個人経営の飲食店なでも募金箱が置かれている。秦野市菩提でラーメン店「味乃大久保」を営む小野瀬幸弘さん(52)は4日からレジ前に募金箱を用意。飲食店仲間に声をかけ、近隣の4店舗に広がった。「台湾は日本に何かあれば真っ先に助けてくれる国。早く困っている人に届けたい」と話している。(山元 信之)

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