黄河流域で最高所、最大設備容量の水力発電所が送電開始 中国青海省

黄河流域で最高所、最大設備容量の水力発電所が送電開始 中国青海省

 【新華社西寧4月5日】中国青海省の海南チベット族自治州同徳県とゴロク・チベット族自治州瑪沁(ばしん)県の境を流れる黄河の主流に位置する瑪爾擋水力発電所で1日、5号機ユニットが電力網に接続し最初の送電を開始した。同発電所は平均標高3300メートル、設備容量232万キロワットと、黄河流域で標高が最も高い場所に位置し設備容量が最も大きい水力発電プロジェクトで、国と同省の重点エネルギープロジェクトにも指定されている。

 全ユニットが稼働を開始するのは今年12月を予定しており、年間平均発電量は73億400万キロワット時(kWh)に達する見込み。一般的な家庭の年間電力消費量を4千kWhとした場合、182万5千世帯の電力需要を賄うことができる。地元のチベット族居住地域の交通や電力、通信などインフラ環境の改善と経済成長の促進が期待される。(記者/張竜、解統強)

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