中国・タイ相互ビザ免除発効1カ月、観光産業発展へ

中国・タイ相互ビザ免除発効1カ月、観光産業発展へ

3月29日、タイ・パタヤの観光名所サンクチュアリ・オブ・トゥルースで写真を撮る観光客。(パタヤ=新華社記者/王騰)

 【新華社バンコク4月5日】中国・タイ間の査証(ビザ)相互免除協定が3月1日に正式発効し、今月1日で1カ月になる。両国がビザなし時代に入って以来、タイを訪れる中国人観光客は増え続け、タイの観光産業の活性化につながっている。

 四川省の中国青年旅行社「幸福之旅」のチームリーダー王暁梅(おう・ぎょうばい)さんは、観光業で既に15年のキャリアがある。今年3月に入ってからはほぼ毎日フル稼働で働いており「以前は成都発のタイツアーを月に2グループほどを案内していたが、今では5グループを案内している。同僚のガイドも全員、スケジュールがいっぱいになっている」と紹介した。

中国・タイ相互ビザ免除発効1カ月、観光産業発展へ

3月29日、タイ・パタヤの観光名所サンクチュアリ・オブ・トゥルースを訪れた観光客。(パタヤ=新華社記者/王騰)

 タイのバンコクやプーケットなどでは中国人観光客が大幅に増加している。タイ旅行業協会(ATTA)のアディット・チャイラッタナノン事務局長は「2023年にタイを訪れた中国人観光客数は延べ約350万人で、今年は約2倍の延べ600万~800万人を見込んでいる」と述べた。

 タイ観光・スポーツ省のデータによると、同国は今年に入ってから3月31日までに累計937万人余りの外国人観光客を受け入れ、約4547億バーツ(1バーツ=約4円)の収入を得ている。うち175万人余りが中国人観光客で、外国人観光客のトップとなっている。

中国・タイ相互ビザ免除発効1カ月、観光産業発展へ

3月29日、タイ・パタヤの観光名所サンクチュアリ・オブ・トゥルースで写真を撮る観光客。(パタヤ=新華社記者/王騰)

 中国人観光客の到来は、タイの観光業者の自信を高めている。パタヤ近くのラン島で観光客の写真撮影を担当するメタ・ケウォンさんは「私自身、ビザ免除後の中国人観光客の増加を実感している。島には中国人観光客が特に多く、今では1日に20組余の写真を撮影している。おかげで私たちの収入は大幅に増えた」と話す。

 中国・タイ相互ビザ免除はタイ観光客の中国旅行熱もけん引している。中国で文化や民俗を楽しむ観光商品が、ますます多くのタイ人観光客の注目を集めている。

中国・タイ相互ビザ免除発効1カ月、観光産業発展へ

3月29日、タイ・パタヤの観光名所サンクチュアリ・オブ・トゥルースを訪れた観光客。(パタヤ=新華社記者/王騰)

中国・タイ相互ビザ免除発効1カ月、観光産業発展へ

3月29日、タイ・パタヤの観光名所サンクチュアリ・オブ・トゥルースで写真を撮る観光客。(パタヤ=新華社記者/王騰)

© 新華社