発売が待ち遠しい…「新型クラウンエステート」17年ぶりに復活!どう進化する?

”米国版”でインテリアや走行性能のチェック

2022年7月、トヨタ自動車は「新型クラウン」の4タイプを世界初公開。

この中に、17年ぶりの復活となるステーションワゴンの「エステート」がありました。

「新型クラウン」4タイプのうち、クロスオーバー、スポーツ、そしてセダンは既に発売が開始されました。残すはこのエステートのみとなります。

初代エステートはセダンベースのステーションワゴンでしたが、新型クラウンエステートは機能的なSUVとしてアクティブライフを楽しめるモデルになります。

発売が待ち遠しい新型クラウンエステート。当初、2023年度内の発売を予定していたようですが2024年に延期となっているようです。

本記事では、発売を前に「新型クラウンエステート」の魅力をご紹介していきます。2023年11月16日に米国で発表された、米国版クラウンエステートの「クラウン・シグニア」の写真や情報もあわせてチェックしていきましょう。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

初代クラウンエステートとは?

1999年に発売されたクラウンエステートは、国産高級車のトップブランドであるクラウンをベースにワゴンボディを架装。

当初は”最高級ワゴン”としてではなく、走りのアスリートシリーズのみを展開してスポーティーさを表現していました。

【写真全11枚/1枚目】初代クラウンエステート。17年ぶりに復活の「新型クラウンエステート」を2枚目以降で見ていく。未発表のインテリアは”米国版”でチェック

「アスリートG」、「アスリート」、「アスリートFour」の3タイプを用意。エンジンは全て直列6気筒のプレミアムガソリン仕様でした。

また、ハイマウントストップランプにLEDを採用。

ステーションワゴンとしては世界初の電動リクライニング機能も採用するなど、最高級ワゴンとしての装備も充実していましたが、初代クラウンエステートは2007年5月末に生産終了となっています。

では、17年ぶりに復活となる新型クラウンエステートは、どのように進化するのか。次章で写真をみながらチェックしていきましょう。

新型クラウンエステートはSUVルックに

新型クラウンエステートは初代モデルのようにセダンをベースにしたステーションワゴンではなく、クラウンスポーツやクラウンクロスオーバー同様のSUVルックとなっています。

新型クラウンエステート

新型クラウンエステートは初代モデルのようにセダンをベースにしたステーションワゴンではなく、クラウンスポーツやクラウンクロスオーバー同様のSUVルックとなっています。

そのため、全長はクロスオーバーと同じ4930mmでセダンより100mm短く、全幅はスポーツと同じく1880mmとなります。

そしてエステートは、4WDのみの設定となりワゴンとSUVを融合させたアクティブライフを楽しめるクラウンとというポジションになりました。

シリーズ最後発となるクラウンエステートは、2024年にHEV搭載モデルとPHEV搭載モデルが発売される予定です。

【ご参考】クラウンシリーズのボディサイズ比較表

クラウンシリーズのボディサイズ比較表

クラウン スポーツ

  • 全長:4710mm
  • 全幅:1880mm
  • 全高:1560mm

クラウン セダン

  • 全長:5030mm
  • 全幅:1890mm
  • 全高:1470mm

クラウン エステート

  • 全長:4930mm
  • 全幅:1880mm
  • 全高:1620mm

クラウン クロスオーバー

  • 全長:4930mm
  • 全幅:1840mm
  • 全高:1540mm

新型クラウンエステートのエクステリア

現時点では新型クラウンエステートの詳細なスペックは公表されておりません。

しかし、2023年10月6日のクラウンスポーツ発表会において、クラウンエステートも展示されていました。

新型クラウンエステートのエクステリア
新型クラウンエステートのエクステリア

その画像を見ると、ボディサイズはクロスオーバーと変わらないのに80mmも高い車高とリアエンドまで伸びるルーフライン、そして21インチの大径タイヤによって、かなり大きく見えます。

新型クラウンエステートのフロントマスク

フロントマスクは上段にスリムなLEDデイタイムランニングライト、下段にコンパクトなLEDヘッドライトのある二段構造となっています。また、パノラミックガラスサンルーフもオプションで用意されるようです。

さて、新型クラウンエステートの画像はエクステリアのみ公開されており、インテリアや詳細スペックは未発表です。

見た目のかっこよさも大切ですが、車内空間や走行性能はより重要でしょう。

そこで、次章では参考までに昨年秋に発表された米国版クラウンエステート「クラウン・シグニア」のインテリアやスペックを見ていきたいと思います。

米国版クラウンエステート「クラウン・シグニア」でインテリアをチェック

2023年11月16日には、米国で米国版クラウンエステートの「クラウン・シグニア」が発表されました。

こちらは詳細なスペックとともに多くの画像が公開されていますので、参考に見ていきましょう。

米国仕様クラウン・シグニア

インテリアは、基本的にはクロスオーバーと変わりません。

しかし、ブロンズ仕上げのトリム、ドアとダッシュボードのカラーマッチしたソフトタッチパネルによって、高級感&快適性が見て取れます。

また、大型のフルカラー・ディスプレイと12.3インチのマルチメディア・タッチスクリーンがハイテクな雰囲気も醸し出しています。

シートカラーはサドルタンまたはブラックから選択することができるようですが、日本仕様とは異なるかもしれません。

米国仕様クラウン・シグニア

そして、エステートならではのラゲッジルームは、アウトドア用品や荷物を収納するための長さ 6.5 フィート(約1980mm)の荷物スペースがあり、パワーリフトゲートによりハンズフリー操作が可能になっています。

クラウンエステートの走行性能

では、走行性能はどうでしょうか。

パワーユニットに関してはHEVがクロスオーバーと同じく、2.5リッターDOHC4気筒エンジンに2つの電気モータージェネレーターが搭載されており、システム最高出力172kW(234PS)を発揮する2.5Lハイブリッドシステムです。

そして、クラウンスポーツに追加設定されるPHEVも設定されます。

米国仕様クラウン・シグニア
米国仕様クラウン・シグニア

そして、搭載予定のE-Four(電気式4WDシステム)は、必要なときに後輪に電力を供給。駆動力の最大80%を後輪に先回りして配分することで、発進時の前輪のスリップを抑制します。

また、アンダーステアを抑えることでコーナリングの俊敏性を向上させ、トルク配分は状況に応じて変化。定速走行時は100:0、滑りやすい路面では20:80となります。

最新のトヨタセーフティセンス

クラウンエステートには、他のクラウンシリーズ同様に、最新の予防安全パッケージであるトヨタセーフティセンスが装備されます。

これにより2種類のセンサーで高い認識性能と信頼性を両立。先進機能が多くの状況でドライバーをサポートしてくれます。

米国仕様クラウン・シグニア

クラウンエステートには、他のクラウンシリーズ同様に、2種類のセンサーで高い認識性能と信頼性を両立し、先進機能が多くの状況でドライバーをサポートする最新の予防安全パッケージであるトヨタセーフティセンスが装備されます。

Toyota Safety Sense

  • プリクラッシュセーフティ…ぶつからないをサポート
  • レーントレーシングアシスト…高速道路のクルージングをサポート
  • レーンディパーチャーアラート…はみ出さないをサポート
  • レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)…ついていくをサポート
  • アダプティブハイビームシステム…夜間の見やすさをサポート
  • ロードサインアシスト…標識の見逃し防止をサポート
  • ドライバー異常時対応システム…救命・救護をサポート
  • プロアクティブドライビングアシスト…安全運転をさりげなくサポート
  • 発進遅れ告知機能…先行車・信号出遅れをサポート
  • 緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)…操舵回避をサポート
  • フロントクロストラフィックアラート…出会い頭の事故防止をサポート
  • レーンチェンジアシスト…高速道路の車線変更をサポート

まとめにかえて

クラウンエステートは、クラウンシリーズの中では最も懐かしく、そして最も斬新なモデルではないでしょうか?

最新の機能と性能、さらにクラウンならではの高級感を備え、エレガンスな場でもアウトドアでも、家庭でも活躍できる。

そんな新型クラウンエステートは、ステーションワゴンブームを再び巻き起こすきっかけになるかもしれません。

参考資料

  • トヨタ自動車株式会社「トヨタ公式クラウンスポーツWEBサイト」
  • トヨタUSA「ニュースルーム」
  • トヨタ自動車株式会社「トヨタニュースリリース2023年04月12日」

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