目視外で飛べる新型ドローン発売 量産機製造は国内初、物流活用へ

イームズロボティクス製の新型ドローン「E6150TC」(同社提供)

 ドローン製造のイームズロボティクス(南相馬市小高区)は5日、目視外での飛行などができる新型ドローン「E6150TC」を発売した。同社によると、目視外飛行や、目視内での夜間飛行が可能な量産機の製造は国内で初めてという。同社は物流を中心とした活用を見据える。

 新型機は、機体に搭載したカメラの映像を地上で確認できるため、操縦者が飛行中の機体を目視できなくても飛行が可能になるほか、目視内での夜間飛行も可能になる。販売に当たり同社は、型式認証を取得しており、通常1~3カ月かかる国土交通省への飛行申請手続きが不要となる。数日ほどで済む同省への機体認証を経れば、飛行が可能になる。飛行には、操縦者の無人航空機操縦士技能証明の取得が必要。

 機体は最大6キロを搭載でき、同社は宅配荷物や食料品などの輸送を想定する。価格はオープン価格。同社の担当者は「福島ロボットテストフィールドで実験を重ね、小高で生産した県産ドローン。社員の念願がかなった」と話した。

© 福島民友新聞株式会社